平成30年度 邑中さんインタビュー

都立産業技術高専 学生インタビュー:ものづくり工学科 邑中さん

1年 ものづくり工学科 品川キャンパス
邑中さん
モデリング研究同好会、軽音楽同好会所属
東京都出身

入学前に産技高専を知ったきっかけは何ですか

姉が産技高専に通っていて、姉から話を聞いたのがきっかけです。姉から話を聞いていて勉強は大変そうだなとは思っていたんですが、実際どんなことを学べる学校なのかがよくわからないなと思って、体験入学*1イベントに参加しました。
プログラミングや電子工作が昔から好きで、科学技術館やイベントにも連れて行ってもらっていたので、興味を持ったのかもしれません。

*1 体験入学・・・毎年、中学生を対象に「夏のものづくり体験講座」を開催しています。(保護者の同伴可) 詳しくはこちら

入学することを決めた理由は何ですか

小さいころからものづくりに触れる機会が多く、中学生のときに独学でプログラミングに挑戦したこともありますが、C言語とかよくわからないものが出てきて、断念しました。「Helloworldってなに!?」って感じでした。笑
それで自分でできるようになりたくて高専に入ろうと思いました。
あと、高専以外では理系の学校を検討していましたが、普通高校に行って、中学校の延長みたいに過ごすのではなく、新しいことにチャレンジしたいという気持ちも強かったので、高専に進みました。

入学したら、何をしたいと思っていましたか

数学が苦手だけど、「高専生は数学が得意」というイメージがあったので、勉強しようと思っていました。私は学力選抜だときっと受からないだろうなと思って、推薦選抜で受検して入学したんですが、推薦での合格でも学力で合格した人に負けないように頑張ろうって思っています。

入学後に、入学前と比べてギャップを感じましたか

都立産業技術高専 学生インタビュー:ものづくり工学科 邑中さん

入学前は理系な人って真面目で大人しい人が多いイメージがありましたが、産技高専では、先生も先輩も同級生も明るいオタクが多くて賑やかで、良いギャップを感じました。
あとは、価値観が近い人が多いなと思いました。価値観は似てても趣味は違っていて、それぞれ違う趣味のおすすめを教えあったりできるのもギャップでした。

女性で高専に入学することには不安はありませんでしたか

女子の友達がつくれるか不安でした。実際に入学してから、頑張ろうと思って自分から声を掛けていったら、クラスの女の子ともすぐ仲良くなれました。最初の方は女子だけで固まっていましたが、次第に部活動の人とも仲良くなったり、男女問わずクラス全体も仲良くなったので、杞憂だったかなと思います。

中学生の頃はどんな中学生でしたか

図書委員長や邦楽部の部長といったリーダーっぽいことをやっていました。今思うとなぜやっていたのか不思議ですが、中学生なりに使命感みたいなのがあったのかもしれません。あと英語と数学が苦手でした。

在学中に何かやりたいことはありますか

具体的にはまだ何も決めていませんが、授業外で自分だけでものづくりができたらなと思っています。モデリング研究同好会も入っているし、3Dプリンターを利用して未来工房*2にも挑戦したいと思っています。
将来的に他の人と協力してものづくりをしていきたいとは思いますが、今は自分個人でどこまでやれるか挑戦してみたいと思っています。

*2 未来工房・・・学生が課外でものづくりをする際に、自分たちで企画・提案し、承認されたものに対して、掛かる費用を補助する制度のこと。

校風はどんな感じですか

自由としか言えません。服も髪型も自由だし、命令口調で何かを言われたりすることがあまりないです。中学校の時は身だしなみ検査が月に一回あったので、ギャップがすごいです。

授業や部活動など、学生生活で印象に残っていることはありますか

都立産業技術高専 学生インタビュー:ものづくり工学科 邑中さん

部活動でやったCAD*3が印象に残っています。今まで自分で何かをつくったことがなかったんですが、自分でモデリングしたものが画面に映し出されているのを見たときにすごく感動しました。「わたしでもこんなものがつくれるんだー!!」と、ものづくりの楽しみってこういうことなんだろうなと思いました。
まだまだ高専の他の学生と比べたら大したことないと思うけど、個人的にはとても感動したので、これからもやりつづけていきたいと思います。

*3 CAD・・・コンピュータを用いて設計をすること、あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと(CADシステム)。

2年生から進むコースはどれにしようと思っていますか

今は迷っていて、CADがやれる生産システム工学コースもいいけど、部活動でもできるし・・・プログラミングができるようになりたいので電子情報工学コースもいいなと思ったりします。情報系の勉強と部活動で得たCADの知識を合わせて、将来的に何かできればいいかなあと漠然と思っています。まずはタイピングの練習からはじめます!笑

面白いと思った授業はありますか

ものづくり実験実習が面白いです。実際に自分でロボットを作って動かしたり、テスターをつくったりと多くの体験ができるので面白いです。週一回、4時間集中して授業を受けるので、没頭できるし、手を動かすのが楽しいですね。

先生の指導はどうですか

中学校の時と違って、先生は研究者であり、「その道のプロ」が教えてくれるので、ちょっとした小話でも聞いていて勉強になります。あと、熱の入り方がすごいなと思っています。

将来どういったことをやりたいと思っていますか

いろいろあってとにかく悩んでいます。アイディアを自分で出して、ものをつくったり動かすことをしたいと思っているし、表現しにくいですが、自分でものをつくって誰かに楽しんでもらいたいと思っているかもしれません。自分がいろいろな創作物を楽しんできたようにそういうふうに楽しみを提供していきたいなとなんとなく思います。
他にも、アイディアを出して3Dデザイナーみたいなことができればいいなとも思いますし、考古学の出土物の復元を3Dでしたり、大きな建物をスキャンしたりするのも面白そうだなと思うこともあります。たくさんやりたいことがありますね。

産技高専を志望する方へのメッセージ

ものづくりやプログラミングをやりたいのに、女子が少ないからと言って入学をあきらめるのはもったいないなと思います。女子の先輩や先生もそこそこいるので、心配事があったら相談できますし、クラスの男子も優しい人が多いのでクラスで浮いてしまうというのはないです。やりたいっていう気持ちがあるなら入ったほうがいいと思います。
あとは、説明会や文化祭は一回は来て、普通高校とは雰囲気もなにもかも違うので、確かめた方がいいと思います。


▲Top