校長挨拶

東京都立産業技術高等専門学校校長
吉澤 昌純

“ものづくりスペシャリスト”への道へ

東京都立産業技術高等専門学校校長 吉澤 昌純 

 本校は、「首都東京の産業振興や課題解決に貢献するものづくりスペシャリストの育成」を使命とし、早期の一貫した実践的な教育を行い産業界から高い評価を得てきました。一方、科学技術の急速な進歩と産業技術の高度化により、産業界においては、より高度な専門知識と技術・技能を兼ね備えた中核技術者が求められています。こうした状況を踏まえ、本校は東京において一貫したものづくり教育を担う高等教育機関として、都民や産業界のニーズに的確に応え国際的に活躍できる中核技術者の輩出を目指しています。そのために、国際的に通用する工学教育の質の保証の追求、教育システムの改善を継続して行っています。また、グローバル化への対応にも力を入れています。経済が世界的な規模でダイナミックに動いている時代の中で、技術もボーダーレスになっています。本校が育てる学生たちはこうした状況の中で、臆することなく世界で活躍できる技術者になるために、様々な国際交流事業、海外体験プログラムを整備しています。
 2016年度に産業界からの要望が高い2つの技術者育成プログラムをスタートさせました。一つは品川キャンパスの電子情報工学コース内に開設した情報セキュリティ技術者育成プログラム、もう一つは荒川キャンパスの航空宇宙工学コース内に開設した航空技術者育成プログラムです。それぞれのプログラム修了生は日本を代表する情報セキュリティ及び航空産業の企業に就職し活躍が期待されています。
 更に、2021年度からSociety5.0時代に向け、人工知能やIoT等を積極的に活用した新たなものづくりを牽引する教育を展開するために、品川キャンパスにAIスマート工学コースと情報システム工学コースを設置するとともに荒川キャンパスではAIを医療機器開発に展開するコース横断型の医工連携教育・研究プロジェクトを開始しました。このコース改編に伴い、情報技術者育成プログラムは情報システム工学コースの学年進行に合わせコース内のカリキュラムとして展開していきます。
 こうした取り組みを着実に進めることで、都民や産業界のニーズに的確に応えた実践的な中核技術者の教育を目指しています。
 

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