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都立高専コラム

【中学生向け】システムエンジニアとは?求められるスキルや学べる学校の選び方は?

「システムエンジニアになりたいけど、どんな高校を選べばいいの?」
「どんなスキルが必要?」
などの疑問を持っていませんか?

システムエンジニアは、企業や社会の課題をITの力で解決する仕事です。システムの設計から運用まで幅広い業務を担当します。

この記事では、以下の内容がわかります。

  • システムエンジニアの仕事内容と必要なスキル
  • システムエンジニアになるための高校・学科の選び方
  • システムエンジニアの将来性とキャリアの可能性

この記事を読むことで、システムエンジニアに必要なスキルや、あなたに合った進路選択の基準が明確になります。ぜひ最後までご覧ください。

なお、東京都立産業技術高等専門学校の情報システム工学コースでは、コンピュータサイエンスや情報セキュリティの基礎技術など、システムエンジニアに求められる技術や知識を5年間かけてじっくり学べます。次世代の情報産業基盤を支える人材を育てる点が特徴です。詳しくは以下のサイトをご確認ください。

>>東京都立産業技術高等専門学校の情報システム工学コースを確認する

システムエンジニアとは

システムエンジニアは、ソフトウェアやWebサービス、ITインフラ設計・開発・テスト・運用・保守などの業務を行う職種です。企業や社会の課題をITによって解決し、より便利で効率的なシステムを作る役割を担っています。

システムエンジニアは、プログラムを書く以上に、クライアントの要望を聞き取り、最適な仕組みを提案・設計する能力を求められます。そのため、高い技術力に加えてコミュニケーション能力も求められる職業です。

ここから主な仕事内容を詳しく紹介します。

ITインフラの整備

ITインフラの整備とは、システムやアプリケーションを安定して動かすための「土台」を設計・構築し、維持管理する仕事です。

この仕事で扱うITインフラとは、ICT(Information and Communication Technology)を実現するための基本的な部分です。ICTは、情報技術を使って人々がコミュニケーションを行い、業務の効率化を図るための技術全般を指します。

具体的な仕事としては、企業の社員が使うパソコンのネットワーク環境を整えたり、大量のデータを保管するサーバーを設置したりする仕事です。身近な例でいうと、普段あなたが見ているSNSは、システムエンジニアによってネットワークやサーバーなどが構築されているおかげで、友達が書き込んだ情報をリアルタイムで確認でき、自分の発信が他の人に届くようになっています。

システムの設計・開発

企業業務を支えるシステム(販売管理・在庫管理・給与計算など)を設計し、開発する仕事です。

まず企業の課題をヒアリングし、課題を解決できるシステムの設計書を作成します。その後、プログラマーと協力してシステムを完成させます。

使う人の立場に立ち、「使いやすいか」「業務が効率化するか」を考える力も重要です。

Webサービスの開発

ショッピングサイト、動画配信サービス、SNSなどのWebサービスもシステムエンジニアが支えています。

  • 画面の設計
  • データ処理の仕組み
  • 大量アクセスへの対応
  • セキュリティ対策
  • スマホアプリとの連携(API設計)

Webサービスの開発では、サービスによっては数百万人、時には数千万人が同時にアクセスしても問題なく動作するシステムを構築しなくてはなりません。個人情報や決済情報を扱う場合は、高度なセキュリティ対策が求められます。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアには、プログラミングスキルだけでなく、情報システムの基礎知識、セキュリティ、データベースなど、幅広い知識とスキルが求められます。

ここでは、システムエンジニアとして活躍するために必要な主要なスキルを紹介します。

情報システムの基礎

情報システムの基礎知識は、すべてのITスキルの土台になります。コンピューターがどのように動いているのか、データがどう処理されるのか、ネットワークでどうやって情報が伝わるのかといった基本原理の理解が必要です。

具体的には、ハードウェアとソフトウェアの関係、CPU・メモリ・ストレージの役割、ビット・バイトといった情報の単位なども学びます。また、システム開発の手法や、プロジェクト管理の基本も情報システムの基礎に含まれます。チームで協力してシステムを作り上げるための知識も身につけましょう。

プログラミングスキル

システムエンジニアにとって、プログラミングは重要なスキルです。Python、Java、JavaScript、C言語など、目的に応じて複数のプログラミング言語を使い分けられると、仕事の幅が広がります。

最初は一つの言語に絞って、プログラミングの基礎を固めましょう。一つの言語を習得すれば、その知見を他言語にも応用できるため、他の言語の習得スピードが上がります。徐々に扱える言語を増やしていくことが、効率的なスキルアップにつながるでしょう。

また、プログラミング言語を覚えるだけでなく、効率的でメンテナンスが容易なコードを書く技術も必要です。プログラムは一度作って終わりではなく、後から自分や別の人が修正や改善を加えることもあります。整理されたコードなら、どこを直せばいいかすぐに分かり、効率よく仕事を進めることが可能です。

加えて、アルゴリズム(問題を解決するための手順)やデータ構造の知識も、質の高いプログラムを書くために欠かせません。

データサイエンス

データサイエンスは、大量のデータを分析して有益な情報やアイデアを導き出し、意思決定や問題解決に活かす技術です。AI(人工知能)や機械学習の発展により、システムエンジニアにもデータサイエンスの知識が求められるようになってきました。

AIや機械学習を活用するには、大量のデータを正しく集めて処理する仕組みが必要です。この仕組み(土台)を作るのはシステムエンジニアの役割であるため、データ分析の知識が必須になってきています。

データサイエンスには、統計学の基礎、データの収集・整理・分析の方法、データを可視化して見やすくするスキルなどが含まれます。

ビッグデータを活用したシステム開発や、AIを組み込んだサービスの開発も増えているため、今後ますます需要が高まる分野です。

ネットワークの知識

現代のシステムは、ネットワークでつながっていることが前提です。そのためシステムエンジニアには、インターネットの仕組み、ルーターやスイッチといったネットワーク機器の役割など、ネットワークの基礎知識が必要になります。

また、コンピューターの「通信プロトコル(通信のルール)」を理解していると、システムがつながらない等のトラブルが起きた際に、原因をスムーズに特定できるようになります。どこでエラーが起きているかを素早く見つけ出し、すぐに直せる力は、現場で役立つでしょう。

データベースの知識

データベースは、大量のデータを整理して保管し、必要な時にすぐに取り出せるようにする仕組みです。システムエンジニアには、データベースの設計・構築・運用に関する知識が求められます。

具体的には、SQLという操作言語を使って、データの抽出・検索・更新・削除をおこないます。効率的な設計ができれば、システムの処理速度が大幅に向上するため、データベースに理解のあるシステムエンジニアは需要のある存在です。

クラウドの知識

クラウドは、インターネット経由でサーバーやストレージ、ソフトウェアなどのITリソースを利用する技術です。自社でサーバーを持たなくても、必要な時に必要な分だけリソースを使えるメリットがあります。

クラウドサービスを使ったシステム開発が主流になっている今、クラウドネットワークの設定や管理もシステムエンジニアの仕事です。具体的にはAWS(Amazon Web Services)やAzure、Google Cloudなどのクラウドプラットフォームに関する知識が求められます。

情報セキュリティの知識

情報セキュリティは、システムやデータを不正アクセスやウイルス、サイバー攻撃などの脅威から守る技術です。システムエンジニアには、セキュリティを考慮したシステム設計が求められます。

サイバー攻撃などの手法は日々進化しているため、常に最新の対策を学び続ける姿勢が必要です。

また、情報漏洩やシステム侵入などの万が一トラブルが発生した際の対応も理解しておく必要があります。

システムエンジニアになるための進路選択とは

システムエンジニアを目指すなら、高校卒業後は情報系の専門学校や大学に進学するのが一般的です。では、中学卒業時には、どのような学校、学科を選べばよいのでしょうか?

こちらでは、主な進路候補をご紹介します。

情報システム工学科

情報システム工学は、主に高等専門学校で学べる専門学科の一つです。高等専門学校は中学卒業後に入学し、5年間かけて専門的な技術を学ぶ教育機関です。

情報システム工学科では、プログラミング、ネットワーク、データベース、情報セキュリティなど、システムエンジニアに必要な知識を体系的に学べます。座学だけでなく、実習や課題解決型学習を通じて、実践的なスキルを身につけられる点が大きな特徴です。

高等専門学校の卒業後は、そのまま就職する道と、大学に編入する道などがあります。実践的なスキルを身につけているため、即戦力として評価が高く、大手IT企業への就職実績も豊富です。高校生という早い段階から、専門知識を深く学びたい人に向いています。

情報技術科

情報技術は、工業高校や情報系の専門学科がある高校で学べます。3年間の高校生活の中で、プログラミングの基礎、情報処理技術、ネットワーク構築などを学習します。

普通科目に加えて、情報技術の専門科目を多く履修できるため、高校卒業時点である程度の専門知識を持った状態になれる点が特徴です。加えて、ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格取得を目指す授業があると、就職や進学に有利に働きます。

高校卒業後は、情報系の専門学校や大学に進学する人が多い傾向にあります。もちろん、高校で学んだ知識を活かして就職する道もあります。実習や資格取得を通じて、実践的なスキルを早く身につけたい人におすすめです。

情報学部

普通科の高校に進学した後、大学の情報学部で、情報工学、データサイエンスなど、情報技術に関する幅広い分野を学ぶ道もあります。大学では、アルゴリズムやデータ構造といった基礎理論から、AI、クラウドコンピューティングなどの最新技術まで学べます。理論と実践の両面から、情報技術を深く学習できる点がメリットです。

情報学部に進学するためには、高校で理系コースを選択し、数学や情報をしっかり学んでおくことが大切です。

システムエンジニアの将来性

システムエンジニアの将来性は非常に明るいと言えます。社会全体のデジタル化が進む中、IT人材の需要は年々高まっています。

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の調査によると、2024年度、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する日本企業の85.1%が「人材がやや不足している」「大幅に不足している」と回答しました。

※DX(Digital Transformation):AIやIoTなどのデジタル技術を活用して、業務プロセスや製品・サービスを改善する取り組み

特に需要が高いのは、以下のような分野です。

  • クラウドエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • AIエンジニア
  • データサイエンティスト

5GやIoT(Internet of Things:モノをインターネットに接続して情報をやり取りする技術)の普及により、通信やインフラに関する専門性を持つエンジニアの需要も高まっています。

システムエンジニアとして成功するためには、技術力はもちろん、論理的思考力や相手の意図を正しく理解するコミュニケーション能力といった人間力が重要です。技術の進化はとても早いため、常に新しい知識を学び続ける姿勢も欠かせません。

難しく感じるかもしれませんが、最新技術への対応力や専門性を磨き続ければ、システムエンジニアは長く活躍できる職業です。フリーランスとして独立する、海外で働く、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントにキャリアアップするなど、幅広いキャリアパスを描けます。

AIの発展により「プログラマーの仕事はなくなる」という意見もありますが、システム全体を設計し、ビジネス課題を解決するシステムエンジニアの仕事は、AIに代替されにくいと考えられています。むしろ、AIを使いこなせるエンジニアほど、将来の価値が高まるでしょう。

コンピュータサイエンスの基礎や情報セキュリティを習得できる東京都立産業技術高等専門学校

システムエンジニアは、IT社会を支える重要な職業です。自分に合った進路を選び、着実に学んでいけば、必ずシステムエンジニアへの道は開けるでしょう。

普通科の理系コースでも、情報科でも、高等専門学校でも、それぞれに特徴とメリットがあります。大切なのは、選んだ環境でしっかり学び、必要なスキルを身につけることです。
東京都立産業技術高等専門学校では、実践的な技術教育に力を入れています。

情報システム工学コースでは、ネットワーク構築、情報セキュリティ、AI活用など、システムエンジニアに必要な技術を5年間かけて体系的に学習することが可能です。低学年から専門科目があり、早い段階から実践的なスキルを身につけられる点が大きな特徴です。

興味がある方は、ぜひ以下のサイトより詳細を確認してみてください。

>>東京都立産業技術高等専門学校の情報システム工学コースを確認する

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