令和5年度学生インタビュー 舘澤さん

本科5年生 情報通信工学コース
荒川キャンパス
ロボット研究同好会
舘澤さん
 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか?

中学2年生くらいの時に産技高専を知りました。

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか?

高専を知って面白そうな学校だなと思ったし、高専でものづくりがしたかったからです。また、ロボコンをやりたかったのも理由です。ものづくりは小学生から興味がありましたが、中学生の時から手を動かして作るようになりました。中学生の時はロボカップをやっていましたが、荒川キャンパスにはロボカップがなかったので、ロボコンをやりました。キャンパスは、情報通信工学コースに入りたいという理由で荒川キャンパスに決めました。人とは違うことをやってみたかったです。

入学したら何をしたいと思っていましたか?

ロボット系のコンテストに参加したいと思っていました。入学当初は研究とかよくわからなかったので、個人でものづくりができたらいいなと考えていました。

入学して、入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか?

入学前は全員何かしらものづくりをして、めちゃめちゃ技術オタクの集まりだと思っていましたが、実際はそうではなかったです。いろいろなオタクの人たちがいろいろなことやジャンルに詳しく、そういう人たちが多かったのは意外でした。ゲームがうまかったり、鉄道やサバゲー、サブカルに詳しかったりする人がいました。

中学生の頃はどんな中学生でしたか?

2~3人で集まって教室の隅でアニメやゲームの話をしていました。部活のロボカップの制御プログラムを書いたり、C言語の入門書を読んだりしていました。科学部で夜遅くまで残って、楽しく活動していて、その時の経験が高専でのロボコンに生きてきました。
受験の時はとても不安がありました。定期テスト1週間前からテスト勉強をするよう感じだったので…受検勉強では英語、数学メインで勉強をしていました。数学が取れないと話にならないと思っていたので、数学に力を入れていました。

校風はどんな感じか教えてください。

休み時間にゲームをやったり、趣味が合う人と話したりしている人が多いですね。「住めば都」的な雰囲気で、いろんなことをやっているいろんな人がいる感じです。最近は明るい人が増えてきているなという印象があります。学年によってもカラーは違いますが、全体的には自由な感じがします。

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください。

高専ロボコンの前に仲間たちと夜遅くまで残って作業をしていた時ですかね。3年生の時に安川電気賞をいただけたときは、仲間たちと作ったロボットが評価されたので嬉しかったです。ロボ研で先輩方とワイワイ話しながらロボットを制作していた時が高専生活の中で楽しかった瞬間ですね。
 

思い入れの品


▲高専ロボコンで使用していたロボットに使用した基盤
 
 

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください。

2年生の時からコロナ禍で、小規模なロボコンの大会が中止になってしまったり、高専ロボコンがリモートで規模が縮小してしまったりしたことが悔しかったです。4年生の時は受験勉強に専念するために大会には出なかったので、対面での大会が再開したときに出ればよかったなと後悔しました。コロナによって学校生活の充実感をあまり感じられないことが多かったです。
 

2年次のコース選択は難しかったですか?また、今のコースに決めた要因や理由は何ですか?

コースを選択するときは迷わなかったです。荒川キャンパスのコースの中で、情報通信工学コースがちょうどよかったと思っていました。ロボ研の人は機械系のロボット工学コースか医療福祉工学コースに行く人が多い気がします。当時のロボ研でプログラムを書いていた先輩が情報通信工学コースだったので、その先輩の影響も受けました。部活の先輩からテストの過去問をもらったり、自分が後輩に渡したりしていたので、縦のつながりがあったと思います。

このコースにはどういった特徴があると思いますか。

プログラムだけをやっていると思われがちですが、電気電子系のハード面についてもやっています。どっちかに偏っているわけではなくちょうどいいコースだと思います。組み込み系の開発ができる人材を育成していると思います。めちゃくちゃプログラムをやっているわけではなく、踏み込んだことをやってはいないのでもうちょっと教えてほしい部分もあります。でも、バランスが取れているコースだと思っています。

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください。

物理が弱いところが悪いところだと思います。ロボットを制御するにあたって、物理の知識が必要で機械系の人が言っていることがわからないという場面がありました。また、踏み込んだところがなく、プログラミングはC言語だけをがっつりやるので、時代に合わせて学ぶものを新しくしてほしいと感じていました。
IoT機器開発ができるような知識を身に着けることができていると思います。身近なデバイスを作ることに長けているという感じがしました。他のコースと比較してレポートが少ないように感じます。2,3年のときは週1回レポートがありましたが、それほど大変には感じませんでした。その分他のことに時間を回せたので、専門書を読むなどをして知識を付けることができました。

面白い授業やおすすめの授業などを教えてください。

4年生の時の「創造実習」です。前期はマイコンのプログラミングを通して、使い方を学びました。後期はグループごとに作りたいものを話し合って制作しました。必要なものや基盤を申請すると買ってもらえて、それをもとに作りました。自分のグループではスイッチボットを制作して、それを作る過程が楽しかったです。

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください。

丁寧な先生もいれば、そうではない先生もいますが、ほとんどの先生が聞きに行けば丁寧に答えてくれます。毎授業の後に質問をしに行っている人もいて、休み時間に食い込んでも聞いてくれていました。また、編入学試験の対策まで面倒を見てくれる先生もいました。

研究内容はどういったものですか?

現在の太陽の状態を紫外線画像や黒点数のデータなどのわかっているデータを用いて、次の日の太陽フレアの強度を予測する深層学習のモデル設計をしています。電気機器に影響を及ぼす太陽フレアの発生を予測することで、予防や対策ができるのではないかと考えています。

進学を進路として選んだ理由は何ですか?

就職したら研究、開発をしたいと考えていて、高専で得た知識だけでは足りないと思い、学生のうちに経験を積んで知識を付けたかったので大学編入を選択しました。高専ではない別の環境で経験を積みたかったというのも理由の一つです。

就職先(または進学先)でやりたいことは何ですか?

大学にある「学生ロボコン」に参加したいと考えています。機会があれば海外留学をして経験を積みたいと考えています。いろいろな留学プログラムがあることを踏まえて、進学先を決めました。留学に行きたいとは思っていますが、英語はそれほど得意ではないです…(笑)
プログラムに関係する単語についてはある程度プログラミングをする過程で覚えました。

後輩や高専を志望する生徒へのメッセージをお願いします

理系全般に言えますが、高専、学科を選んだら最後というか… 軌道修正するのが難しいので、岐路に立たされたらちゃんと考えて選択したほうが悔いが残らないです。

あなたにとって産技高専とは?

『思いもよらない出来事の宝庫』
いろんな人がいて、いろんなことが起こります。それがいいことであったり、悪いことであったりしますが、慣れれば楽しくなってきます。「住めば都」です。

 
 

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