令和5年度学生インタビュー 佐藤さん 

本科5年 ロボット工学コース
荒川キャンパス
佐藤さん

産技高専を知ったきっかけは何でしたか。

中学3年生のはじめくらいに、父親に高専の存在を教えてもらいました。親が工業系出身だったためもともと産技高専を知っていたそうです。ものづくりに関する経験はなかったけど、工作や絵を描くのが好きでした。初めは高専に進学する気はなく、別の高校に行こうと考えていました。その高校と同じく3教科で受けられるため、高専を受検しました。

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか。

受かったからです。また、実習などが面白そうだと感じていたし、乗り物系が昔から好きだったので入学することを決めました。家が近いのと、はじめは航空宇宙工学コースに行きたいと考えていたので、荒川キャンパスにしました。

入学したら何をしたいと思っていましたか。

航空関係、宇宙関係の勉強をしたいと考えていました。車のデザインに関することもやってみたいなとも思っていました。勉強以外では中学校の時にソフトテニス部に所属していたので、テニス部に入部して活動をしたいと思っていました。

入学して、入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか?

入学したらすぐに専門的なことを学ぶものだと思っていました。でも、入学してみたら基礎的なことや地味なことを学んだので、それが意外に感じました。校則が緩く、開放感がありました。

中学生の頃はどんな中学生でしたか?

部活をメインにやっていました。友達とワイワイしていることが多かったですが、根は真面目な方だと思います。成績は中の上くらいで、テスト前に勉強をしてそれ以外はあまりしないような感じでした。数学は得意な方で、苦手意識や抵抗は感じていませんでした。社会科目、特に地理と絵を描くのが好きだったので美術の二科目が好きな科目でした。
受検勉強では数学の勉強に一番時間を割いてやっていました。

校風はどんな感じか教えてください。

法律が校則みたいなイメージで、割と自由な感じです。常識の範囲内であれば自由にできます。

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください。

大学に合格できたことが一番嬉しかったことです。目標の大学に合格して報われたなと思いました。楽しかったことは、長期休暇でいろいろなところに行ったことです。例えば夏休みに免許を取りに種子島に行きました。また春休みが長いのでスノボに早いときに行けるので、楽しめました。

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください。

辛かったことはテスト勉強していた時です。勉強自体は特に苦ではなかったのですが、2年生から4年生まで1位をキープし続けていたので、プレッシャーを感じていました。心配性で深く考えすぎてしまう性格なので、余計に重圧を感じてしまっていたのだと思います。
テスト勉強では先生が言ったことを勉強するのはもちろんですが、過去問を調達するのが大切でした。また、繰り返しミスがなくなるまで同じ問題を何度も解いて、言われた範囲は必ずカバーしました。また、ちゃんと夜寝ることを意識して、夜遅くまで勉強をしないようにしていました。
悔しかったことはTOEICの点数が伸びなかったことです。自分なりには頑張ったのですが… 学校のテストと違って実力が絡んでくるので対策が難しいと感じました。暗記科目がもともと得意のではないので、単語や文法を覚えるのが苦手に感じていました。大学に行っても挑戦し続けて、高専卒業までには点数を伸ばしたいです。英語は重要になってくると思うので。

 

思い入れの品



▲テスト勉強で使用した青ボールペン
4年生のテスト勉強で使用したもので14~15本くらい使いました。勉強の証になりました。
 

2年次のコース選択は難しかったですか?また、今のコースに決めた要因や理由は何ですか?

コース選択はあまり迷いませんでした。1年生の時に実習をしていく中で、航空宇宙工学コースはきつそうだなと感じて、またプログラミングもその当時は得意だと思っていませんでした。ロボット工学コースは自分の時間を確保できそうだったのと、幅広い分野を満遍なく学べると思ったので、このコースにしました。
ただ、ロボ研などのロボット系のクラブに入っていないと、学校で学んだことだけではロボットは作れないと感じました。自分からいろいろやっていかないとロボットは作れないと感じました。自ら学びにいかないと難しいし、いろんな分野を勉強しても、どこにそれが活用できるのかがわからないです。

このコースにはどういった特徴があると思いますか。

工学について幅広く学べることが特徴だと思います。自分が研究したいことや得意なことがわかっていない人は向いているかもしれないです。幅広いからこそ、いろいろなことを知れます。自分の得意な科目についてわかるのではないでしょうか。

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください。

いい成績を取り続けられたことがよかったことです。やりたいことが明確ではなかったので、あまり幅を狭めずにいろいろ学びながら、考えてこられたのがよかったです。
専門一つを極められなかった、得意な分野を作れなかったことがあまりよくなかったかなと思います。気が抜けてしまう人は気が抜けてしまうなという感じでした。

面白い授業やおすすめの授業などを教えてください。

5年生でやった「エンジニアリングデザイン」です。一つの班で一つのものを作る授業で、自分たちの班では研究室の場所がわかるアプリを作りました。5年間いてもどこにどの研究室があるのかわからなかったということがあり作ってみようと思いました。

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください。

先生の指導は丁寧でした。質問をしたら熱心に答えてくれて、質問をして嫌がるような先生はいなかったです。大学編入の面接練習をたくさんしていただいてとても助かりました。

研究内容はどういったものですか?

自立移動ができるロボットを研究しています。LiDAR(ライダー)という赤外線をたくさん照射して跳ね返ってきた時間や速度を計測し、場所を特定できる機械を活用したロボットです。サービスロボットのようなサービス業界で活躍できるようなロボットを作りたくてこのテーマを選びました。

進学を進路として選んだ理由は何ですか? 

サービスロボットの研究をしたかったので、その勉強ができる大学を選びました。なるべく首都圏の大学に進学したいなと考え、また高専での成績を最大限利用したいと考えたので、推薦で受験をしました。高専5年間だけで学生生活が終わるのが嫌だったし、いろいろな人と関わるのが好きなので進学を選びました。

進学先でやりたいことは何ですか?

サービスロボットの研究をしたいです。ロボットに関して学びきれていないことがあるので、もっとちゃんと学んでいきたいです。自分でロボットを作れる、一から理解できるようになりたいです。勉強だけでなく、アルバイトや面白いサークルを見つけて入りたいです。

後輩や高専を志望する生徒へのメッセージをお願いします。

自分の意志で高専に来たい人はいいけど、親や先生に勧められたからというのはやめといた方がいいと思います。自分はたまたま入ってからなんとなくやりたいことができたので、よかったですが、好きじゃない人は合わないと思います。工学が好きで高専に来るのはいいけど、そうでなかったら後悔すると思います。

あなたにとって産技高専とは?

『いい意味でも悪い意味でも自分を知れるところ』
向き不向きなど自分を知れる場所だと思います。高専をやめたいとおもったのも、自分の向き不向きがわかったからだと思います。自分のことについてちゃんと考えられた場所、考えるきっかけをくれたところではないのかと思います。工学の中でも何が向いているのか、将来何をしたいのかを嫌でも考えさせられるのでよかったです。

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