令和元年度 金子さんインタビュー

あなたにとって産技高専とは?自分のやりたいことが勉強できる場所 レポートは大変ですがその分学んだことが身につくと思います

5年 情報通信工学コース 荒川キャンパス
金子さん
奇術部

 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか

小学生の頃から数学や理科が好きだったので、親から理系の学校に進学するのが良いのではないかと産技高専を勧められたことがきっかけです。

 

中学生の時、高専ってどんなイメージでしたか

正直、あまりイメージが沸かなくて、なんとなく機械系のことばかり勉強するのかなと思っていました。親から産技高専を勧められて調べていくうちに、情報系とか電気電子系とか幅広い分野を学べることを知って興味を持ちました。

 

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか

中学生の時に産技高専の文化祭に遊びに行って、中学校の文化祭と違っていろんな研究の展示をしていて面白そうだなと思いました。座学だけでなく実践的な実習があったり、工場や科学技術展示館※1のような他の学校にはない設備に魅力を感じました。中学校を卒業してすぐに大学レベルの専門的なことを学べることも魅力的でした。

※1 科学技術展示館・・・都立航空工業高等専門学校から教材として使用されてきた飛行機、ヘリコプター、航空用エンジンなどの実物など、教育的、歴史的に価値がある各種工学機器類を展示・保存している。(詳細はこちら)

 

入学したら何がしたいと思っていましたか

都立産業技術高専 学生インタビュー:情報通信工学コース 金子さん

高専といったら、高専ロボコン※2、鳥人間コンテスト※3というイメージがありました。テレビで出場している先輩の姿を見てかっこいいなと思い、自分も入部して出場したいと思っていましたが、入学後、いろんな部活があることを知り、一番面白そうだった奇術部に入部しました。

※2 高専ロボコン・・・NHK等が主催するアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト

※3 鳥人間コンテスト・・・読売テレビが主催する自作人力飛行機による飛行距離及び飛行時間を競う競技大会(出典:https://www.ytv.co.jp/birdman/about/

 

入学して、入学前と描いていた産技高専像とギャップはありましたか

高専に入学してくる人は、入学前からものづくりについて勉強していた人が多いと思っていたけど、入学してみたら初めて勉強する人ばかりで安心しました。でも、趣味がものづくりで既に自力で勉強を始めている人もいて驚きましたね。

 

校風はどんな感じか教えてください

制服もないし、自由でやりたいことが何でもできます。自由な反面、レポートや課題は厳しいので勉強は頑張らなきゃですね。

 

高専生活で一番嬉しかったことや楽しかったことは何ですか

高専祭※4が一番楽しかったですね。奇術部でステージの発表を行い、練習はとても大変でしたが、本番を終えた後は達成感がありました。部長をしていた4年生の発表の時が一番大変でしたが、満員の観客の皆さんの拍手がとても嬉しくて今でも覚えています。

※4 高専祭・・・荒川キャンパスで行われる本校の文化祭。品川キャンパスの文化祭は「産技祭」と呼ぶ。

 

高専生活で一番つらかったことや悔しかったことは何ですか

都立産業技術高専 学生インタビュー:情報通信工学コース 金子さん

情報通信工学実験・実習という科目のレポートが一番つらかったですね。実験の手順や結果等に加え、考察も自分で考えて書きます。たまに授業でまだ習っていない内容を先行して実験することがあって、その時は考察を考えるのが難しくてとても大変でした。

2年次のコース選択は難しかったですか

あまり迷わなかったです。1年生の授業で製図をやった時は苦手で大変でしたが、プログラミングはとても面白くてもっと勉強したいと思ったので情報通信工学コースを選びました。

 

面白い授業やおすすめの授業はありますか

4年生で勉強した量子力学の授業が面白かったです。量子力学は1年生で勉強する古典力学とは異なる部分がたくさんあって、理解するまではとても大変でしたが、分かると面白いのでおすすめです。

 

どんな研究をしていますか

建物の振動モニタリングについて、環境雑音による建物のわずかな振動から共振周波数を分析する信号処理方法の研究をしています。この研究によって、見た目では分からない建物の劣化を発見することができるので、地震が起きた時の被害を事前に防ぐことができます。

 

進学を進路として選んだ理由は何ですか

今、研究している分野をより深く知りたいと思ったからです。大学に進学すれば、今まで勉強したことも別の視点で考察できるようになると思い、進学を選びました。

 

産技高専での生活で思い入れのあるものは何ですか

都立産業技術高専 学生インタビュー:情報通信工学コース 金子さん

3年生の高専祭での奇術部の発表で使用した道具です。ディスクを使用したマジックをしたのですが、2年生までにやったものと比べてレベルが高くて何度も練習しました。成功した時の達成感を今でも思い出せる宝物です。

後輩や産技高専を志望する生徒へメッセージをお願いします

産技高専では低学年のうちから専門的で実践的な内容を勉強するので大変だと思います。その分、自分のやりたいことが自ずと見つかって、将来の夢につながると思うので諦めずに頑張ってください!

 

あなたにとって「産技高専」とは?

「自分のやりたいことが勉強できる場所」

レポートや課題は大変ですが、産技高専で学んだことは確実に自分の糧になって自信につながっています。

 

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