株式会社オキサイド

オキサイド株式会社
 

株式会社オキサイド
岡さま、金子さま、伊藤さま、田中さま

令和3年12月インタビュー

株式会社オキサイドは、21世紀の光の時代に必要不可欠な単結晶・光デバイス・レーザ光源・光計測装置の開発・製造・販売を行っており、国立研究開発法人物質・材料研究機構発のベンチャー企業としてスタートしました。
今回は、以下の4名の方に企業のことや学生へのメッセージを伺いました。


レーザ事業部 事業部長 岡さま(下写真右端)
レーザ事業部システム開発グループ マネージャー 金子さま(下写真右から2番目)
レーザ事業部 製品開発グループ メカトロニクス開発グループ マネージャー 伊藤さま(下写真左端)
管理本部 人財開発グループ 田中さま(下写真左から2番目)

株式会社オキサイドについて教えてください。

当社は、国立研究開発法人物質・材料研究機構発のベンチャー企業として2000年に設立されました。社長の古川が国立研究開発法人物質・材料研究機構で研究員をしており、自らの研究を実用化し、研究成果を社会へ還元したいという思いから会社を設立したのが始まりです。21世紀の光の時代に必要不可欠な単結晶・光デバイス・レーザ光源・光計測装置の開発・製造・販売を行っており、「光計測・新領域」「半導体」「ヘルスケア」を三本柱として独自技術により世界に向けて事業を展開しています。当社の単結晶は、インテルやサムスン等の大手半導体メーカーが使用する半導体検査装置に組み込まれており、世界シェア95%を誇ります。大企業が量産する材料技術ではなく、ニッチ市場の材料技術に特化した世界をリードするオンリーワン企業を目指しています。

ニッチ市場に特化した事業を展開されているとのことですが、今後、事業を拡大していきたい分野や企業の夢はありますか。

以下は、創業当時から変わることのないオキサイドの企業理念です。

・研究成果を社会へ還元し、キーマテリアルを世界に向けて発信する
・顧客のマテリアルソリューションを提供し、社会の発展に貢献する
・単結晶を核とした製品を開発し、未来の市場機会を創造し続ける

特に、社長が一番大切にしている「研究成果を社会へ還元する」ことを今後も追究していきたいと考えています。例えば、ヘルスケア分野においてPET装置に用いられる単結晶素子の製造を行っていますが、高齢化社会により、今後、アルツハイマー病などの患者が増加することが予想されます。単結晶素子が高性能であれば検査精度の向上に、安価であればPET装置の価格低減、延いては検査の普及や医療費の低減につながります。このように、オキサイドの結晶が使われることで社会の課題解決や更なる発展に貢献していきたいと考えています。さらに、現在は未進出である自動車分野等へも挑戦し、オキサイドの技術を世界に広く発信していきたいです。
 

高専生の活躍状況はいかがですか。

高専で学んだことを存分に活かし、レーザ光源や光学システム機器の開発及び商品化を担当する技術部門で活躍しています。当社のレーザ製品は、機械・電気・光など様々な分野が組み合わさることで良い製品が出来上がるので、高専で学んだ全ての知識を活かしながら働くことができます。
 

入社後はどのような業務をすることになるのですか。

レーザ機器に関する事業を中心として機械部品、電気回路、制御ソフトウェア等の技術を組み合わせて設計開発、製造をご担当いただきます。ご本人の専門知識や経験、希望職種を考慮し、各技術分野のエンジニア職として従事いただきます。
 

ジョブローテーションはあるのですか。

製品をより深く理解してもらうためにジョブローテーションを活用しています。例えば、設計を担当していたエンジニアが製品を作る技術を学ぶために生産を担当する部署に異動することもあります。ただし、希望しない業務や部署への配置転換は本人のためにも会社のためにもなりません。本人が納得した上で異動し、様々な業務を経験することで、スキルや知識を充実させ、製品について深く知ると共に、様々な部署がチームとなってものづくりをしているという意識の醸成を図っています。
 

求める人材や求める知識・能力は何ですか。

若い高専生には経験やキャリアは求めておらず、学歴も関係ありません。実際に当社では、工業高校を卒業した方から大学院を卒業した方、様々な前職をお持ちの方など、幅広いバックグラウンドの方が活躍しています。やる気や素直さ、勉強熱心であることが大切だと考えており、何よりも「ものづくりが好き」という気持ちを重要視しています。
皆、社会に出ればゼロからのスタートなので初めから完璧なスキルは必要ありません。スキルは、仕事をしていく中で一緒に培っていくものです。当社での仕事を通してものづくりの楽しさ・面白さを感じてほしいと考えています。
 

社内の研修体制はどのようになっていますか。

学校のカリキュラムに含まない知識や技術については入社後に研修を行います。技術研修の他にも社会人としてのマナーやExcel、WordといったPCの基礎研修など、様々な研修を準備しています。担当業務に直接関係のない内容でも興味がある場合やスキルアップに必要な場合は積極的な受講を推奨しています。社員のやる気を応援する社風は当社の特徴でもあります。

 

ここ数年で高専生を採用されていますが、何かきっかけがあったのですか。

ある高専で企業説明会の機会をいただいたことがきっかけです。興味を持ってくれた学生がインターンを経て入社してくれました。高専出身者は、はんだ付けやCADの操作など基礎が完成した状態で入社してくれるので、現場に出てからの成長がとても早いです。理論だけでなく、実際に手を動かした経験は高専生の強みであり、現場でも即戦力となっています。また、高専出身者には「ものづくりが好き」な方が多い点も当社にとてもマッチしているように思います。
 

産技高専生はどんなイメージですか。

キャンパスへ伺った際、ちょうど文化祭の準備をされていて、皆、積極的で活発な様子でした。また、準備をしながら授業や実習の内容について意見交換している様子を見て、志が高く、興味のあることに貪欲で勉強熱心な印象を受けました。学校行事を思い切り楽しむ学生らしい無邪気な一面もあり、素敵な学生さんが多いイメージです。
 

学生へのメッセージ

仲間を大切にし、今を思い切り楽しんでください!!
学生生活は一生に一度です。何気ない毎日でも仲間と共に過ごし、切磋琢磨した時間は必ず財産となり、社会に出て辛いことがあった時に支えてくれます。
学校生活やプライベートを思う存分、充実させてください。
 


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