電気電子エネルギー工学コース
人と社会を支え、自然と共生する
コースの特色
電球は人が活動できる時間を延ばし、電車は人が行ける空間を広げ、電話は見えないくらい遠くに居る人との会話を可能にし、発電所は誰もが電力という不思議な力を使えるようにしました。電気電子工学は、照明、交通、情報通信、エネルギーといった社会基盤を支える技術分野です。インターネット、コンピュータ、スマートフォンなど、情報化社会や知識基盤社会に不可欠なこれらのツールも、電気電子工学によって創造されました。BCI、ハプティクスなど、エンターテイメントでも利用が期待される新しいアイディアも、電気電子工学によって実用化されつつあります。しかし、技術は社会を発展させてきた一方で、地球の循環システムへ悪影響を与えるとも指摘されており、人は社会の持続に危惧を抱くようにもなってきました。
電気電子エネルギー工学コースは、社会の発展および持続のため、技術革新に挑戦し続けるグリーンデジタル人材を育成しています。電気電子エネルギー工学コースの教育プログラムは、電気工学,電子工学,情報・制御工学の基礎を低学年で固め、高学年では、再生可能エネルギー、パワーエレクトロニクスといった環境への負荷低減技術、ワイヤレス通信、半導体、機械学習といったより高度なデジタル技術を学ぶ機会を提供しています。更に、実験、実習、プロジェクトといった体験型の授業では、少人数のチームに分かれて学習します。そこでは、優れた物やサービスを生み出すために、知識をつなげる力、自分の考えを言葉や数式やデザインを用いて表現する力、多様な価値観をもつ仲間とつながる力を養っています。
なお、本コースは電気主任技術者(第2種)の認定校です。必要な科目単位を取得した卒業生は、この資格の国家試験を免除されます。





(1) 電気回路、電磁気学、情報処理の基礎科目をベースとし、エネルギー、エレクトロニクス、情報、制御に関する専門知識を体系的に学習する
(2) 電気、電子、情報、制御の専門知識を活用し,持続発展可能な社会の実現に寄与する電気電子回路やプログラムの設計・製作が行える知識と技術を学習する
(3) 協同学習により、課題発見力,情報整理・分析力,コミュニケーション力,課題解決力を養えるように学習する
(4) 実験実習を通して、実践的なものづくりの基礎的技術や応用的技術を学習する
(5) ゼミナール・卒業研究を通して、問題解決能力、創造力及びプレゼンテーション力を養えるように学習する