ロボット工学コースゼミナール紹介「流体と粘度」

 水、油、空気といった形の定まらない物質を総称して「流体」と呼びます。私たちの身のまわりには、例えばロボットなど、この流体のパワーを応用した機械システムが多く存在しています。 
 「粘度」とは、ねばりの度合いを表すものです。流体の粘度は温度によって変化します。この粘度を測れるのが「粘度計」という装置です。粘度計にはいくつかの種類があります。「回転式粘度計」は回転するモータにつながった測定用のロータがあり、粘度を知りたい物質の中にこのロータを入れ、一定の速度で回転させたときにロータにかかるトルクを測定することで粘度を求めることができるのです。

 流体と粘度との関係を理解するために、ロボット工学コースでは実際に粘度計を使った実験を行っています。
 粘度のイメージがまだわかないかもしれませんので、身近にあるケチャップ、マヨネーズ、ソースなどの液状の食品を考えてみてください。皆さん経験があると思いますが、同じ食品であっても温度によって粘度の値は違ってきます。また、これらの食品の粘度は口あたりにも影響してきます。粘度が高くなるほどとろみが強く重みのある口あたりになり、逆に、粘度が低いほどさらっとした軽い口あたりになります。写真は、ケチャップの粘度を測るため、ロータをケチャップの中に入れる前の様子です。
 

ケチャップの粘度を測るため、ロータをケチャップの中に入れる前の様子
 

 ロボット工学コースの詳細は以下リンクよりご覧ください。

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