ロボットと設計製図(ロボット工学コース 授業紹介)

 ロボットや機械を利用すると、重量物を持ち上げたり、運搬したりできます。そのとき、ロボットや機械はその重量物によって生じる力に耐えられる強さを持っていることが必要です。
 そのようなロボットや機械を作ろうとするとき、各種の部品が十分な強さを持つように設計計算して作図しますが、作図したそれらの部品を組立てることができるのか(部品同士の隙間が大きすぎたりキツ過ぎたりしないか、など)、あるいは、組立てた後に想定通りの動作をするのか(動作中に部品同士がぶつかったりしないか、など)も確認する必要があります。
 そこでロボット工学コースの設計製図の授業では、数百Kgの重量物を数十cmの高さにまで人力で持ち上げることのできる「パンタグラフ形ねじ式ジャッキ」を題材として、ロボットや機械を設計・製図するための基礎を学んでいます。
 設計では材料力学、材料学、機械要素といった知識を動員して行い、製図ではCAD(コンピューターを用いた作図)を用います。組立や動作確認もCADのコンピューター画面上で行っており、不具合があれば部品を修正して組立直しをします。このようにして、ロボットや機械を設計・製図するプロセスを学んでいます。図はCAD画面上で動作確認途中のものです。写真はCAD室の様子です。

 
ジャッキ作図例


CAD室

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