日産オートモーティブテクノロジー

日産オートモーティブテクノロジー
二瓶さま
二瓶さま
日産オートモーティブテクノロジーは、日産グループの一員として自動車の商品企画・デザイン、設計、CAD、車両解析、実験評価を担当している企業です。
今回は、本校出身の二瓶さまにインタビューをし、日産オートモーティブテクノロジーについてや産技高専での学生時代についてお聞きしました。
今回は、本校出身の二瓶さまにインタビューをし、日産オートモーティブテクノロジーについてや産技高専での学生時代についてお聞きしました。
日産オートモーティブテクノロジーについて教えてください。
機械や電気部品の図面を書く設計業務やデザイン、実験に携わっています。自動車の開発部門、構想からモノにするまでをやっています。二瓶さんのこれまでのキャリアと現在のお仕事について教えてください。
専攻科卒業後2020年に入社しました。内外装設計部に所属し、シート全般の設計業務をやっています。シートの形状やレイアウトを行っています。配属はどのように決まりましたか。
入社前に配属希望を5か所ほど聞かれました。同じ研究室の先輩が内外装設計部にいるため、一緒に仕事をしたいとおもい、内外装設計部を第一志望にしました。入社後2か月間研修期間があり、そのあと各部署に配属になります。
研修期間では設計業務に配属予定の人はCADの勉強をしたり、会社の概要、部署ごとの説明会があったりしました。また社会人になるにあたっての勉強もしました。
高専での経験が役に立ちましたか?
高専での経験が役に立ちました。周りには大学を卒業した人が多く、その人たちよりも基礎知識があったので、高専での経験、学びが役に立ったなと思いました。高専生は周りにいらっしゃいましたか?
高専卒と大学卒は7:3の割合くらいでいました。専攻科卒業よりも本科卒業という方が多かったです。また、産技高専の卒業生も多く所属しています。最終学歴や在学時の選考内容によってキャリアパスは異なりますか。
特にないと思います。私は研究室で流体系のことを研究していましたが、現在はそれを活用する仕事ではないです。もし学んできたことを生かしたいという希望があれば生かせます。また、専攻関係なくやりたい仕事を志望できます。高専での経験は生かされていますか。
製図の基礎知識が役に立ちました。業務上図面を書くことが多いので、基礎知識を学べたことで上司に評価されるような図面を書けています。高専生活で大変だったことはありましたか?
レポートが大変でした。毎週30枚ほどの実験レポートを提出しなければならなかったので…。でもこれをやり遂げたことで忍耐力がついたのかなと思います。忍耐力だけではなく、レポートを書く力をつけることができました。いま大変でもゆくゆくは身になる経験だと思います。
日産オートモーティブテクノロジーではどのような人材を求めていますか。
英語力ですね。日本国内だけでなくグローバルに自動車を作っているので、現地のサプライヤーとやり取りをすることが多々あります。その時にメールをしたり、会話をしたりするときに英語をよく使います。その場で英語を使えないと、技術のことについて話したいのにそもそものコミュニケーションが取れなくなってしまうと仕事になりません。今は上司がサポートしてくれますが、後々は自分ひとりで対応ができるようになりたいです。レベルは基本的には日常会話レベルで大丈夫です。技術的なことに関しては海外の方はある程度理解してくれます。他に何か必要なスキルはありますか?
コミュニケーション能力が必要だと思います。私は人と話すのが好きだったので、特段苦労することはなかったのですが、苦労されている方もいて。仕事はできるのに伝えたいことが伝わらないので、評価されていない方もいます。コミュニケーションをとる際、何か気を付けていることはありますか。
始めに結論を伝えて概要を伝えることを意識しています。高専のときに研究発表で伝え方が良くないといわれました。先生からこういう風に伝えたらいいよとアドバイスをいただき、今でも意識しています。会社に入ってからも常に伝え方を気にするようにしています。二瓶さんが仕事をするにあたって大切にされていることはありますか。
「報連相」を大事にしています。何かトラブルが発生したらすぐに上司に報告をすることで、解決スピードが上がります。また、上司の知見を借りることで解決に近づくことができます。以前、社内に仕様を展開した際に間違えてしまったことがあります。その際にもすぐに報連相をして他部署の方にもご協力いただき、自動車の販売に遅れることがないようにできました。また、何が起きているのかを簡潔に伝えられるようなコミュニケーションの取り方も大切だと思います。
企業の夢や将来の展望はありますか。
日産の設計業務をすべて担えるような会社になりたいと思っています。今携わっているシート設計でも車ごとにそれぞれの難しさがあります。すべての車の設計を任されるような会社になりたいです。二瓶さんはどのように活躍したいですか。
課長やチームリーダーになって、マネジメント業務に携わりたいと考えています。仕事ができる人がかっこいいし、憧れでもあります。今一緒に働いている課長やチームリーダーがかっこいい人達なので、私も今後入ってくる人にあこがれるような人になりたいです。産技高専を志望したのはなぜですか。
小さいころから車が好きでした。将来は車関係の仕事につきたいと考えていて、それを見据えて産技高専に入学しました。母親の友人が産技高専に行っている人がいて、勧められました。車の製造に関連する仕事をしたい、モノづくりができるような会社に入りたいというモチベーションで受験勉強を頑張りました。産技高専生はどんな印象ですか。
真面目で、一つのことをやり遂げる忍耐力があると思います。真面目に仕事をしている方が多いと思います。本校の卒業生の活躍状況はいかがでしょうか。
同じ研究室の先輩が活躍されています。会社のインタビューや社内報でも取り上げられていました。いろいろな人に真面目な人と評価されていますね。憧れの先輩です。これから社会に出る産技高専生に求めることはありますか。
英語力を身に付けることです。海外との仕事が増えるので必要になってきます。次に、大勢の前で報告することが多くなるので、大勢の前で話す経験を積んでいるほうがいいです。また、人と話す機会が多くなるのでコミュニケーション能力がないと大変かなと思います。
高専時代にやっておけばよかったことは何ですか。
何度も言ってしまいますが英語の勉強です。社会人になるとなかなか勉強の時間を作ることが難しいので、たくさんある時間を有効活用して勉強をしておくといいです。高専は自由なのでだらけてしまうこともあると思いますが、だらけずにやってください。高専時代にやっておいてよかったことは何ですか。
製図の勉強です。仕事に直結することなので学べてよかったです。力学について勉強ができてよかったです。主に機械力学ですかね。シート設計をする際に必要で、強度に関する知識は特に使います。実際に会社で使うことは基礎的なことです。