令和6年度インターナショナル・エデュケーション・プログラム(IEP):シアトルでの海外プログラムを行いました!
海外プログラムは、シアトルにてものづくり現場の見学、現地で働く日本人エンジニアとの交流、Microsoftといったグローバル企業の職場見学を目的として実施しています。
活動の様子を、ぜひ、以下からご確認ください。
Future of Flight
初日はFuture of Flightへ。
Future of Flightは、ボーイング社のエバレット工場の一部となるミュージアムです。
世界最大の工場といわれるだけあり、とにかく広い!
工場では、旅客機の製造工程の見学ができ、胴体だけで翼がない機体など、未完成の飛行機をガイドの方から案内してもらうことができました.
見学前後にはAERO ZYPANGU PROJECTの前田さんと、ボーイングに勤務する日本人エンジニア大道さんより、海外で働くことについての生の声を聞きました。大道さんは本校(東京都立航空高等専門学校)の卒業生ということもあり、「在学中に勉強しておくべきことは?」という学生の問いに対しては、「(高専の授業は)しっかりと科目を絞り込んであるので全部やっておくべき」とお答えになっていました。また、「責任のある仕事で最後に嘘をついて適当にやってしまうなら辞めるべきだ。」と、はっきりと伝える姿には学生の心に届くものがありました。
9/7・8はホストファミリーと過ごすため、学校での活動はお休みです。
Microsoft・Connections Museum ほか
9/9はMicrosoft Visitor Center、Museum of Flight、Connections Museumへ見学に行きました。
Connection museumではボランティアスタッフによる館内のツアーを回り、実際に使われていた昔の電話の型から、電話線・ケーブルがどのように進化していくのか、実物を見て・触れて学ぶことができました。
Museum of Flightは飛行機好きにはたまらない博物館で、航空産業と宇宙産業の歴史と発展について知る機会を得ました。屋内屋外には様々な種類の航空機が展示され、時代や技術の発達によって航空機の歴史を勉強しました。
Microsoft Visitor CenterはMicrosoftの本社にあり、本社の歴史、Xboxゲームなどがありました。Surfaceも展示されております。
展示物については、ガイドの方より色々な説明と案内をしてもらいました。
見学後は、Microsoft社で働く日本人エンジニアの牛尾さんから、海外で働くことを決めたきっかけや、学生のうちにやっておくべきことについてのお話をしていただきました。
“何事にも行動を起こさないと始まらない”ということや、学生の背中を押してくれるアドバイスをたくさんいただきました。牛尾さんの貴重なお話を聞き、充実した時間を過ごしました。
Pike Place Marketほか
9/10はPike Place Marketへ。
Pike Place Marketといえば、スターバックス1号店です。
スタバ1号店へは、興味のあるグループで向かいました。
朝から並んだスタバ1号店で、お目当てのグッズを購入した学生は満悦の表情でした。日本にはないドリンクのオーダーに挑戦したり、家族へのお土産に悩んだり、特別な時間を過ごしました。
フルーツの試食や、サケの投げ合いのパフォーマンスなど、日本にはない光景が、マーケットを歩いていると右からも左からも賑やかな声とともに広がりました。
午後は、明日のKamiak High Schoolのプレゼンテーション準備と練習を行いました。
発音の仕方や、文章の構成をTA(現地の学生アシスタント)に指導いただきながら、それぞれの発表について各グループで細かい打ち合わせを重ねました。
例えば、「寿司」の作り方や「学校の行事」について等、様々な日本文化や学校紹介についてプレゼンテーション資料をまとめました。普段特別意識をしてこなかった自分の生活や身の回りの持ち物など、現地では“知らないもの・こと”となるため、改めて日本について考えるきっかけになった気がします。
Kamiak High School
9/11は、Kamiak High Schoolに行きました。
現地学生とバディを組み、一緒に授業を受け、現地の高校生活を体験しました。現地の日本語クラスで、グループごとに学校紹介、日本文化紹介を行いました。
アメリカの高校での授業のスタイルや学生の雰囲気・様子に、日本との違いを感じて驚く学生が多かったです。
ランチはバディと一緒に学食でピザを食べて、交流を深めました。
午後はGoogleのオフィスに伺いました。
職場見学と、現地で働く日本人エンジニアからお話を伺うことができました。
ゲストスピーカーの今崎さん(高専出身)に加え, 2名の日本人のGoogle社員(高専出身)が話に加わってくださり,海外で働くための方法など、貴重な話をしてくださいました。実際に、どのような経緯で海外で働くようになったのかなどの実体験を聞くことができ、学生にとって影響を与える時間だったように感じます。
Final presentation
いよいよ活動最終日です。
この日は、最終プレゼン発表会。渡航前から各グループで議論を重ねて作成してきたプレゼンを先生方や学生全員の前で発表します。準備したプレゼンテーションを、渡航中のレッスンでより一層ブラッシュアップさせていき、最終日の報告までたどり着きました。緊張しながらも発表はすべて英語で行いました!
発表後は、参加者からのフィードバックです。厳しいコメントや質問にも、皆頑張って応えていきました。
プレゼンテーション発表会の後は、ホストファミリーを招いたSayonara Party を開催しました。各キャンパスで準備した日本の伝統的な遊びに関する出し物の他、プレゼンテーション発表会の審査で上位となった3チームが、ホストファミリーの前で発表を行いました。また、美味しい食事とともに、ホストファミリーと楽しい時間を過ごしました。
Gates Foundation
帰国・出発日は、午前中にGates Foundation Discovery Centerを訪問しました。ここでは,デザインシンキングの手法を再度学び,財団が世界中でどのようなプロジェクトを行っているのか紹介してもらい,デザインシンキングを通してそのプロジェクトについて深く学ぶ活動を行いました。
渡航の期間中で、慣れない中、様々な人を前にして発表や交流を行ってきました。
参加学生の全員それぞれが真剣に取り組み、帰国までに大いに成長しました。
この成果は、10月26日の高専祭(荒川キャンパス実施)にて皆さんの前でお披露目しますので、ぜひお越しください。