令和6年度学生インタビュー 西村さん

本科5年 電気電子工学コース
品川キャンパス
西村さん

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか

母親から中学1年生の時に体験入学の話を聞いて、そこからホームページを見て知りました。工作や実験などを月に1回する発明クラブに通っていて、電子工作をやっていました。元々ロボットを見るのが好きで、技術館に通っていて、そこで発明クラブについて知りました。
 

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか

早くから技術の専門を学べることが良かったことと、元から理系科目が好きだったので産技高専に決めました。文系科目をやりたくなったていうのもあります(笑)なんとなく、将来的に技術系の職業に就きたいなと考えていました。
 

入学したら何をしたいと思っていましたか

技術系のことを学びたいと考えていました。また、アルバイトもやってみたいと思っていました。実際に飲食店で働いてみて、楽しかった思い出があります。
入学前はロボコン部に貼ろうかなと思っていましたが、中学からやっていたバスケ部に入りました。コロナが過ぎたあたりで吹奏楽部にも誘われて入りました。
 

入学して、入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか

男子が多くて、女子が少ないイメージがありましたが、やっぱりそうだったのでイメージ通りでした。勉強面では1年生のころは基礎科目ばかりだったので、あまり難しいとは思わなかったです。2年生から専門科目が増えて、だんだんと難しくなってきました。
 

女性で高専に入学することに不安はありませんでしたか

友達ができるかが不安でした。少ない女子の中で性格が合わなかったらどうしよう…と不安に思っていました。部活でも女子がいるのかなと思っていました。
入学当初はコロナ禍で実験実習以外学校に来ることができなかったので、最初の方は友達ができづらかったです。

実際に入ってみて、不安は解消されましたか

不安はちょっとずつ解消していきました。コロナ禍で話す機会が初めはなく、後期から会う機会が増えて少しずつ話すようになって、女子の友達ができてきたかなと思います。
 

 中学生の頃はどんな中学生でしたか

とにかく部活をやっていました。週5日から6日、がっつり部活をしていて、塾には通っていなかったです。得意科目は数学で成績は良い方だったと思います。英語が苦手で、国語はやればなんとかなっていた感じです。

校風はどんな感じか教えてください

良くも悪くも自由です。校則はないから法律は守りましょうといった感じです。入学式の時から髪を染めている人がいて「おお」と思いました。制服がなく自由なので、最初の方は困りました。でも勉強面では、ちゃんと成績を取らないといけなくきちっとしています。自由を履き違えないことが大事だと思います。
 

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください

4年生の時に校外学習で京都と大阪に行ったことです。京都でお寺に行ったり、大阪では道頓堀に行ったりしました。日本銀行と関西電力を見学しましたが、インターンで東京電力に行っていたので、どちらも同じ感じなのだなとわかりました。
産技祭ではクラスでライスバーガーのお店を出しました。呼び込みをしたり、ライスバーガーを温めたりして楽しかったです。
 

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください

結構大変で、体力的にもきつかったこともあります。部活を2つ掛け持ちしていて、吹奏楽部では部長、バスケ部では副部長のようなポジションをやっていました。
課題に取り組めるように、計画を立てて、課題が出たらすぐに終わらせるようにして乗り切りました。3年生の時に1位を取れた時は達成感がありました。
 

2年次のコース選択は難しかったですか?また、今のコースに決めた要因や理由は何ですか

最後の最後まで電気電子工学コースと機械システム工学コースで迷いました。どちらも実習を通して、よいなと思っていましたが、先生に相談がしやすそうな雰囲気を感じたので、電気電子工学コースにしました。進学にも力を入れていて、熱心な先生が多いイメージがありました。あとは友達がいたからというのも理由です(笑)。
 

このコースにはどういった特徴があると思いますか

活発で元気、勉強熱心だなと思います。グループワークが多く、話し合いも活発です。
 

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください

クラスの雰囲気が良くて、勉強も熱心にやる雰囲気があることが良かったことです。学びたいことも結構学べました。
課題の量が半端なく多く、時期が重なったりすると大変でした。計画的にやっていればなんとかなりますが、時間をかけないとできない課題もあって大変でした。
 

 面白い授業やおすすめの授業などを教えてください

『パワーエレクトロニクス』(4、5年生)
パワーエレクトロニクスの技術が使われているものについて学べる授業で、2,3年生の時に学んだことも使われていることが分かり、集大成といった感じがしました。
回路を解析して、こういう動きをするから直流が交流になるんだ、電圧を上げたり下げたりできるんだと仕組みが分かるのが面白かったです。
 
『応用数学』(3、4年生)
微分方程式や確率、複素数の授業が楽しかったです。問題を解くのが楽しく、いろいろな方法で解くことができるのが面白く感じました。専門の授業でも生かされる内容の授業でした。
 

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください

丁寧だと思います。わからないことも質問に行くと、嫌な顔せずに相談にのってくれました。担任の先生に大学編入の勉強のときも質問に行くと、一緒に考えてくれたり、進路相談にものってくれたりしました。コースの先生方にも面接練習を頼んで、何度も練習に付き合っていただきました。
 

研究内容はどういったものですか

GFM電源の実用化に向けた研究です。
再生可能エネルギーの導入拡大に向けては、電気系統を安定に保つことが必要です。従来の火力発電等が担っていた電力網の周波数調整を、再生可能エネルギー発電でも実現できるようにする技術がGFM電源です。これが実用化されれば、電力供給が不安定になっても安定的な電力運用が可能となるため、再生可能エネルギーの導入を促進することができます。
再生可能エネルギーは慣性力がないので、それをつけるための研究になります。
インターンシップに参加したときに、電力系統部門の方から再生可能エネルギーの導入拡大に向けた課題を聞いたことをきっかけいに興味を持ち、自分で調べてこの研究をしようと思いました。
 

進学を進路として選んだ理由は何ですか

もうちょっと学びたいのと研究をしたいという気持ちがあったからです。高専の先生たちを見ていると研究もいいなと思い、自分が研究したものが世の中に出たらいいなと思ったからです。世の中の役に立ち、貢献できたという気持ちになるので、もっと学びたいと思っています。大学卒業後は大学院まで行って、博士まで取りたいです。それか企業に入って研究をしてもいいなと考えています。
 

進学先でやりたいことは何ですか

大学の授業が楽しみです。また、時間があったら音楽系のサークルにも入ってみたいと考えています。
夏休みに時間があったらシンガポールやグアムなどの海外に行ってみたいです。
 

後輩や高専を志望する生徒へのメッセージをお願いします

授業とか大変なことも多いですが、その分得ることができることもあるので頑張ってほしいです。最初は不安しかないと思うけど、友達もできるし、環境にもなれて、5年もいれば不安はなくなります。


 

あなたにとって産技高専とは?

『未来をつくる』
なりたい職業があって産技高専に入学をしたわけではなく、技術が好きという気持ちを持って入学しました。将来の方向性が定まって、どんな未来を作るのかを考えることができた場所だと思います。
 

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