令和6年度学生インタビュー 小南さん

専攻科2年 電気電子工学コース
品川キャンパス
小南さん

産技高専を知ったきっかけは何でしたか

産技高専を知ったきっかけは、中学2年生のときに担任の先生が、私がパソコンに興味があることを知っていて勧めてくれたのがきっかけです。
専攻科を知ったきっかけは、中学生の時に参加した学校説明会で知りました。ただその時は産技高専に入ったら、本科卒業後は他大学に編入しようと考えていたためそれほど深くは詳しくなかったです。

専攻科に入学することを決めた理由は何ですか

就職を早くしたいと思いつつも、学士の学位を取得したいと考えていました。他大学に進学するよりも、環境が変わらない専攻科に進学をした方が、気持ちも楽だと思ったからです。
使い慣れている施設や機材、知っている先生に教わることができてストレスがなかったです。

他の大学への進学や就職は検討しませんでしたか
またその理由は何でしょうか

学士の学位を取得したいと思っていたので、本科の低学年の頃は他大学への進学を考えていましたが、大学院に行きたいという考えがありませんでした。なので、他の大学で2年間学んで就職するよりも、環境が変わらない専攻科で2年間学んでから就職したいなと思い、そのまま高専の専攻科を選びました。

どんな目標をもって専攻科へ入学しましたか

電子情報工学コースから電気電子工学プログラムに移ることになり、電気系の科目が苦手で知識がなかったので、知識が取得できるように勉強を頑張ろうかなと思いました。また、お笑いライブに行ったり、ディズニーに行ったりと趣味の時間を楽しもうと思っていました。

専攻科に入学して、思っていた専攻科像とギャップはありましたか

ギャップは特になかったです。1個上の専攻科の先輩が同じ研究室にいて、課題に追われていて忙しそうだなと専攻科入学前から思っていました。実際に自分自身も忙しかったので、こんなもんかと思いました。私の場合は、1年生の間に頑張って必要な単位を可能な限り取得していったのですが、2年生で自由な時間を楽しむという目標を立てていたので忙しくても乗り越えられました。

女性で専攻科に入学することに不安はありませんでしたか

不安はなかったです。先輩が同じ研究室にいたり、私と同じように情報系から電気系に移動してきた同級生が2人いたりして知っている人がいたので分からないことや気になることは相談していました。専攻科の同学年の品川キャンパスのコースだけで見ると女子が私一人だけでしたが、特に困ったことはなかったです。

実際に入学してみて、不安は解消されましたか

入学してから授業について行けるかが不安でした。電気系の科目が苦手でついていけるのかが心配でしたが、同級生と相談し合ったり、先生に聞きに行ったりして乗り越えることができました。

本科とはどう違うか教えてください

放任度が違うなと思いました。本科では高学年に上がるにつれて自分から行動しないといけませんでしたが、専攻科は最初から自分で動かなければなりませんでした。本科だと最終的に先生方が助けてくださることもありましたが、専攻科では自主的に行動しないといけないなと思う場面が多かった印象です。自分は1人でもくもくと作業するのが好きだったので合っていたなと思います。そのような環境でしたがもしもの時には、先生方は親身に相談にのってくださりましたので、いい環境だったと思います。

専攻科での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください

本科で学んだことを専攻科の授業で活かすことができたことが嬉しかったです。本科の時にやったことが出てくると「ここで使うのか」と嬉しくなる場面もありました。
自由に使える時間が増えたので趣味に使える時間が増えたことも嬉しかったです。
また、エンジニアリングデザインという授業では、複数のチームに別れて一つの作品を作っている時が楽しかったです。太陽光で集めた電気をスマホや電気自動車に分散して充電できるようなシステムを考えようという内容でした。

専攻科での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください

1年生の時に卒業時に必要な単位をほぼ取ることができたので、取れる単位はほぼすべて取ろうとしたことです。前期も後期も授業がたくさんあって、課題、テスト、レポートが被ったりして辛かったです。乗り越えるために、やるべきことはすぐに終わらせて、課題が出たらすぐにとりかかるようにしていました。また、テストの科目はすぐに復習をするようにしていました。でもテストばかりだった本科に比べたら、レポートや発表があった専攻科の方が楽だったかもしれないです。

今のコースに決めた理由を教えてください。また、このコースの特徴はどういったものでしょうか

研究室が電気電子系だったからです。また、進路選択の幅が広がると思ったからです。

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください

電気系の知識を得られたことが良かったことです。個人的には高専生活の中で情報系と電気系の知識を身に付けることができました。また、いろいろな先生の授業を受けることができたのが楽しかったです。悪い点は特にないですが、大変だったなという感想です。専攻科1年の後期に授業の課題や発表などが被ってしまい、やることが多すぎて大変でした。

面白い授業やおすすめの授業などを教えてください

「先端科学技術特論」が面白かったです。大学の先生がオンラインで講義をしてくださり、毎回違う先生の講義を聴くことができました。私が専門としていること以外の話も聞くことができ、面白かったです。最終回では実際に大学のキャンパスを見学し、施設や機材などを見ることができて、とても楽しかったです。

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください

丁寧だと思います。本科の時からお世話になっていて、その時から変わらずに丁寧に教えてくださります。初めて受ける電気電子系の先生は、細かく説明をしながら授業を進めてくださったので、毎回楽しく授業を受けることができました。

研究内容はどういったものですか?またそれを研究している理由は

RFIDシステムに着目した研究をしています。
RFIDシステムとは、電波を使って、ICタグという専用のタグに書かれた情報を読み取ったり、書き替えたりするシステムです。身近な例とし、交通系ICカードなどがあります。
RFIDシステムは電波を用いて通信するシステムなので、金属とは相性が悪いと言われています。金属は電波を反射させるからです。
そこで、どのようにすればRFIDシステムで金属製品の管理を正確に行うことができるのかについて検討を行っています。
もともと日常生活の中で、買い物時などICタグの利便性に触れる機会があり、興味を持っていました。所属している研究室を卒業された先輩がICタグの研究をされていたので、それを引き継いで研究を行っています。

就職を進路として選んだ理由は何ですか

進学は最初から考えていませんでした。学士が取れればいいかなと考えていたので、専攻科に入学する前から就職しようと思っていました。

就職先でやりたいことはどういったことですか

ものを一から開発したいです。元々高専に入った理由がものを作りたいという思いがあったからです。就職先は工事現場で使われる機材などを開発してレンタルする会社で、現場で使われるものやシステムを一から作りたいです。本科では情報系を学んでいるので、ソフト面でもハード面でも作れればいいなと思っています。
仕事以外では旅行にたくさん行きたいなと思っています。また、技術は年々新しくなっていくので、その勉強も続けていきたいです。
 

後輩や専攻科を志望する生徒へのメッセージをお願いします

専攻科は本科で学んだことを生かしながら学ぶことができる場所なので、環境が変わるのが苦手だったり、使い慣れた施設や設備を使って研究をしたかったりする人には向いていると思います。性別関係なく学べるので心配することはありません。


 

あなたにとって産技高専とは

『進化できるところ』
入学した当時の私と専攻科2年の私を比べると、生活面や勉強面ともに進化できていると思います。卒業後も進化し続けていきたいです。
 

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