令和7年度学生インタビュー 酒井さん

本科5年生 情報通信工学コース
荒川キャンパス
酒井さん
 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか

産技高専を知ったきっかけは、父が航空高専の卒業生だったことです。小学生の頃は「高専」という言葉に特別な学校という印象を持っていましたが、中学校で進路を考える中で詳しく調べるようになり、中学2年生のときに産技高専の入試広報イベントに参加し、学校の雰囲気や特徴を知ることができました。

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか

幼い頃は鉄道が好きで、運転士などに憧れていましたが、次第に車両の仕組みや技術に興味を持つようになり、ものづくりやエンジニアの世界に関心を持ち始めました。父がエンジニアであることもあり、技術の仕事をより身近に感じるようになったことも大きなきっかけです。こうした経験から、将来はエンジニアとして働きたいという夢を持つようになり、専門的なことを学べる高専への進学を考えるようになりました。また、「大学のような高校」という自由な校風にも魅力を感じ、産技高専への入学を決めました。
 

入学したら何をしたいと思っていましたか

たくさんの友達と仲良くなりたいと思っていました。特に、高専では先輩との関わりが普通高校以上に深いと父から聞いていたため、先輩方とも積極的に関わって仲良くなりたいと考えていました。縦のつながりが強いという話を聞き、学年を越えてさまざまな人と関わることができる環境に魅力を感じました。
 

入学して、入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか

入学前からある程度は知っていましたが、やはり普通高校とはかなり雰囲気が違うと感じました。特に入学後は、服装や髪型などに関して自由な雰囲気があり、驚きつつも今はその環境を楽しんでいます。こうした自由な校風は、自分らしく過ごせるという点でとても魅力的だと感じました。
 

中学生の頃はどんな中学生でしたか

中学校ではバドミントン部に所属していました。成績は中学2年生までずっとオール3で、テストの点数も平均的な男子と同じくらいでした。放課後はよく友達と近所の公園や土手に集まり、みんなで遊んで楽しく過ごしていました。夏にはアイスを食べ、冬には温かいみそ汁を飲むなど、季節ごとの楽しみがありました。
 

校風はどのような雰囲気でしょうか

一言で表すと、「自由」という言葉がやはり一番しっくりきます。「みんな違って、みんないい」まさにそんな雰囲気だと感じました。普通高校と違い、服装や髪色なども自由で、入学初日からみんな個性的だなと驚きました。正直、初めは打ち解けるというより、少し違和感を覚えることの方が大きかったです。
 

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください

4年生の学生会執行部の会長時代に、高専祭で念願だったビンゴ大会を企画・運営ができたことです。これまで学生が一丸となって行う大きなイベントがなかったため、全校で盛り上がれる企画をしたいと考えており、当日は汐黎ホールには約400人の学生が集まり、盛況のうちに実施することができました。ビンゴ大会は、学生会執行部として企画立案から宣伝(ポスター作成)、当日の運営まで全て自分たちで行いました。


○酒井さんの産技高専での思い出の写真:学生会での集合写真

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください

入学当初はコロナ禍で活動が大きく制限され、学生全員がやりたいことを自由にできない状況が続いたことはとてもつらかったです。本校のよさである「自由」がコロナの影響で制限されてしまったのは、やはり残念に感じました。また、授業形態が大学に近かったため、慣れるまでに少し苦労しました。
 

2年次のコース選択は難しかったですか?また、今のコースに決めた要因や理由は何ですか

入学当初から情報通信工学コースに興味があったため、進路で悩むことはありませんでした。中学生のときに第三級陸上特殊無線技士の資格を取得してから、通信分野にさらに関心を持つようになりました。また、電車のモーターに関心があったこともあり、情報通信工学コースに進もうと決めていました。
 

このコースにはどういった特徴があると思いますか

電気系と情報系の両方を幅広く学べることが、このコースの一番の魅力だと思います。このコースが設立された背景には、ハードウェアだけ、あるいはソフトウェアだけを理解していても十分ではなく、両方をハイブリッドに理解できる技術者を育成するという目的があり、その通りの知識を身につけることができます。
 

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください

やはり、興味のあった電気系と情報系の両方を学べたことが良かったと思います。一方で、唯一のデメリットと言えるのは、他のコースとは異なり力学系を学べないことです。力学は奥が深い分野なので、もし少しでも興味がある場合は、その点で少し物足りなさを感じるかもしれません。
 

面白い授業やおすすめの授業などを教えてください

1年生から3年生で学んできた内容や実習の集大成として、4年生では1年間かけてグループで創造実習を行います。この授業がおすすめです。前期は、必要な知識の習得や作りたいものを形にするための準備を行い、後期は前期で学んだことを実際にかたちにします。ネットワークの知識や回路、センサーなどの知識が必要となります。
 

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください

どの先生もとても丁寧に教えてくださいます。特に電磁気学の授業では、先生が熱心に教えてくださり、とても分かりやすいです。自分たちが分からないことを軽くアウトプットしたときには、適切な助言や補助をいただけるので、サポートが手厚いと感じます。また、レポートの添削では、自分たちに気づきを促すような問いを立ててくださるので、とても助かっています。
 

研究内容はどういったものですか

5人1チームで電波望遠鏡の試作と宇宙からの電波観測に関する研究をしています。
銀河内の電離していない中世水素原子は、エネルギー状態の変化によって波長21cmの電波を放出します。このような電波を受信することができる簡易的なアンテナを作成し、電波を受信します。そして、電波の観測実験を行い、アンテナの特性を評価し銀河内の水素ガスの分布を調べています。



 

進学を進路として選んだ理由は何ですか

(本科卒業後は大学に進学するのですが、それは)将来の選択肢をもっと広げたいことと、将来やりたいことを実現するために、さらに深く勉強したいと思ったからです。学生会で人と人をつなぐ活動をしていたため、相手のことを理解するには双方のことをよく知る必要があると感じ、もっと深く学びたいと考えました。
 

進学先でやりたいことは何ですか

進学先では、さらに専門的で実用的な勉強をしたいと考えています。自分が興味を持っている分野をより深く掘り下げたいと思い、大学進学を希望しました。将来は、人と人をつなぐエンジニアになりたいと思っています。
 

後輩や高専を志望する生徒へのメッセージをお願いします

長いようで短い5年間を有効に活用し、自分自身も成長させてください。入学された皆さんがかけがえのない時間を過ごせるよう、心から応援しています!高専は向いている人とそうでない人がいます。信念や目標を持って進める人もいれば、入ること自体をゴールにしてしまう人もいますが、そうではなく、将来に向けて挑戦し続けられる人であれば、楽しい高専生活を送ることができると思います。

あなたにとって産技高専とは

『自分を描ける場所~物作りと者創り~』
この言葉には、単にものづくりができるというだけでなく、「者」も形成できる、作られる、そして作っていける環境があるという意味を込めました。自分自身を表現しながら成長できる場として、この言葉を選んでいます。


 
 

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