令和7年度学生インタビュー 中山さん

本科5年 航空宇宙工学コース
荒川キャンパス
中山さん

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか

中学2年生で、進路について考えたとき、普通科高校から大学進学という一般的な道にあまり魅力を感じませんでした。そんな中、学年主任の先生から産技高専をすすめられ、5年間で実践的な技術を学び、さまざまな分野に就職できることを知り、興味を持ったのがきっかけです。
大学や大学院を経ずに5年間で就職できる高専の制度が自分に合っていると感じました。
コロナ禍で説明会などに参加できない時期も、週に1回は学校のホームページを確認し、学校の様子や活動内容を調べながら進路を考えてきました。
 

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか

もともと飛行機が好きで、将来は飛行機に関わる仕事をしたいと思っていました。中学2年生のときに高専祭や入試広報イベントに参加し、5年間で専門的な技術を学び、最短でそうした仕事に就けると感じたため、入学を決めました。
 

入学したら何をしたいと思っていましたか

高専ならではの部活動に参加したいと考えていました。荒川キャンパスの航空工作部に強い興味を持っていました。入部するまではラジコンを作った経験はありませんでしたが、航空工作部ではおよそ1メートル四方のラジコンを設計・製作・組み立て・飛行させるまで自分で完成させることができると知り、挑戦したいと思いました。
また、みんなで何かを作る活動は就職してからでも経験できると考えていたため、まずは自分一人で一からものを作り上げる技術を身につけたいと考えていました。
 

入学して、入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか

私は2021年に入学しましたが、コロナ禍で自由に交流できない期間が続きました。入学してから夏休み前まではオンライン授業が続き、週に2、3回だけ実習のために登校する状況でしたので、思い描いていた高専生活とはギャップがありました。
また、入学前は「飛行機好き」や「パソコン好き」など、特定の分野に特化した学生ばかりだと思っていましたが、実際には幅広くいろいろな分野に興味を持つ学生も多く、良い意味で驚きました。
 

 中学生の頃はどんな中学生でしたか

飛行機が好きだったため、羽田空港に飛行機を見に行ったり、荒川キャンパスの実習館を見学したりしていました。旅客機や小型機を含めて幅広く飛行機に興味を持っており、実際に飛行機に乗る機会もありました。
受検を考え始めた頃、出身が都外であったことや、母校から本校への進学実績がなかったため、過去の入試情報が分からなかったため入試広報イベントでは多くの質問をし、過去問を解くなどして対策を進めました。
 

校風はどのような雰囲気でしょうか

やりたいことや行きたい場所があれば、積極的にやらせてもらうことができますし、実物の航空機や専門設備を使った実習ができる産技高専ならではの環境が整っています。また、企業との連携プログラム(航空技術者育成プログラム)があり、外部からの支援を受けられるものもあり、学びたい意欲があれば支援を受けることができます。常識の範囲内であれば自由に活動できるので、自分の興味を広げることができると感じています。
 

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったことは、第一志望の企業から内定をいただいたことです。内定をいただいた企業にはOBの方が多くいらっしゃったため、仕事内容や社内の縦のつながりについて直接お話を聞くことができ、とても心強く感じました。
 

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください

チームリーダーとして臨んだ最後の飛行ロボットコンテストで、僅差で5位入賞を逃したことです。この大会はラジコンを200グラム以内で作成し、飛行やミッションのクリアを目指すもので、大学生も参加する大会でした。軽量化が重要だったこともあり翼については自分で設計し、加工も行いました。



 

2年次のコース選択は難しかったですか?また、今のコースに決めた要因や理由は何ですか

2年次のコース選択については、元々航空宇宙工学コースに進むと決めていたため、選択自体は難しくありませんでした。ただ、航空宇宙工学コースに進めるかどうかについては多少不安がありました。
 

このコースにはどういった特徴があると思いますか

先生方は学生のことをとても期待してくださっており、ものづくりに対しても熱意を持って指導してくれます。学生が理解しやすいように、例えば図書館に関連する本があることを教えてくださるなど、面倒見が良い環境です。
また、宇宙や飛行機に興味を持つ学生が多く、部活動に参加している学生の7~8割も同じ部活に所属しているため、共通の話題が多いのも特徴です。
実験では、5年生の前期に小型ロケットの推力計算やエンジンの燃費消費量の測定などを行います。レポートやグラフの作成は手書きで数十枚に及ぶこともあり、大変ではありますが理解を深める大切な作業です。分からないことがあれば先生方が丁寧に教えてくださるので、安心して学ぶことができると思います。
 

このコースに所属して、よかったこと、わるかったことについて教えてください

このコースに所属してよかったことは、2年生からレポートを書く過程で理解が深まることです。また、選抜制の航空技術者育成プログラム(通称ガチプロ)に参加できることも楽しい経験でした。夏休みには2週間の集中講義があり、セスナ機の水平方向の翼を取り外して構造を確認したり、金属の傷の付き方を実際に観察したりする実習がとても印象に残っています。
一方で、わるかったことは、レポートが多いことです。手書きでかなりの枚数書いても一度で受け取ってもらえる場合もありますが、理解不足と判断されると書き直しになります。特に次のレポートと重なる時期は大変でした。また、習っていない内容がレポートの範囲になることもあり、苦労することもありました。
 

 面白い授業やおすすめの授業などを教えてください

面白い授業やおすすめの授業としては、航空技術者育成プログラム(ガチプロ)以外では、飛行機のエンジンを分解・組立する実習があります。実物のエンジンを使って分解し、構造や仕組みを直接確認できるため、とても楽しいです。航空宇宙工学コースでは実物を使った実習が多く、実践的に学べる点が魅力だと感じています。
 

先生の指導は丁寧だと思いますか?何か具体的にあれば教えてください

先生方の指導はとても丁寧だと思います。むしろ丁寧を越えて、おせっかいと思うほど親身に対応してくださいます。レポート作成中にメールで質問をした際にも、あまり間を置かずに返信をいただけることもあり、とてもありがたく感じています。
 

卒業研究の内容はどういったものですか

無人航空機に搭載するプログラムの安全性を評価するソフトの開発です。
無人航空機の自動制御に関する研究を実施していて、コースや部活での経験を活かし、プログラムによる自動飛行制御の安定性向上を目指しています。
実際の飛行では風などの外乱要因で安定性が損なわれるため、シミュレーションを活用して研究を進めています。
 

就職を進路として選んだ理由は何ですか

飛行機に携わる仕事を通して、実務経験を積みながら継続的に学び続けることができると感じたからです。
 

就職先でやりたいことは何ですか

航空整備の分野で働く予定であり、将来的にはエンジン部品の設計や製造に携わりたいと考えています。特に、メンテナンスや組み立てがしやすい部品の開発を目指しています。
 

後輩や高専を志望する生徒へのメッセージをお願いします

学校生活は勉強や課題などで大変なこともありますが、それ以上に楽しいことややりがいを感じる場面も多くあります。ぜひ、目標を持って頑張って入学し、進級・卒業までやり遂げてほしいと思います。
また、高専祭やイベントで来校の機会があれば、ぜひ足を運んでいただき、実際に高専生の声を直接聞いてみてください。学校の雰囲気や学びの内容、学生生活の様子など、実際に見て、聞いて、知ることで、高専についての理解が深まると思います。
 

あなたにとって産技高専とは?

『人生のWaypoint』
飛行機が目的地に向かって飛行する際、いくつものウェイポイントを通過しながら進んでいくように、私にとって産技高専での学びや経験は、将来に向かって進んでいく上での重要な道しるべとなりました。
 

▲Top