令和2年度学生インタビュー 山形さん

あなたにとって産技高専とは?やりたいことを見つけるための場所 専門の授業や実習を通して好きな分野を伸ばそう

本科5年 電子情報工学コース
品川キャンパス
山形さん

 

産技高専を知ったきっかけは何ですか。

中学3年生の時、工業系を目指している友人から産技高専について教えてもらったことがきっかけです。産技祭※1に遊びに行った時に初めて見た産技高専は、活気があり、ロボットなどが展示されていて驚きました。

※1…品川キャンパスで行われる本校の文化祭。荒川キャンパスの文化祭は「高専祭」と呼ぶ。

 

産技高専を選んだ理由は何ですか。

小学校高学年の頃からエンジニアやプログラマといった職業に興味があり、プログラミングを学びたいと考えていました。普通高校への進学も考えていましたが、若いうちから専門的な工学知識を学べる産技高専がとても魅力的に感じ、進学することに決めました。

 

プログラミングの勉強はいつから始めましたか。

中学3年生の頃にコンピュータ部が創部され、所属していました。とても自由な部で、各々好きなようにコンピュータを使えたので、私は簡単なプログラミングを独学で勉強していました。

 

産技高専に入学したら何をしたいと思っていましたか。

コンピュータに関わることやプログラミング言語についてたくさん勉強したいと思っていました。また、産技高専に一緒に進む友達がいなくて少し不安だったので、早く仲の良い友達を作りたいと思っていました。
 
 

産技高専に来る学生は、好きなものや趣味が似ている学生が多いと感じましたか。

私の周りには、コンピュータが好きな友達が多いです。
初めからコンピュータに詳しい学生が多いのかなと入学当時は少し不安でしたが、みんな興味がある程度で自分と同じだったので安心しました。

 

入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか。

予想していた以上に良くも悪くも自由でした。服装や髪型も自由ですが、中学校の頃のような単発的で部分的な課題が少なく、長期的に時間をかけて取り組む課題が多いので、勉強に関しても自由度が高いと感じています。時間をうまく使えばやりたいことにたくさん挑戦できる環境があります。ですが、しっかり計画を立てて自分で進捗管理をしないと課題がたくさん溜まってしまい、後々自分が苦しむことになるので要注意です。自分を律しながら自由な環境を楽しむことが大切ですね。

 

中学生の頃はどんな中学生でしたか。

部活動はテニス部とコンピュータ部に所属し、1年生の頃は生徒会役員を経験しました。成績は常に学年10位以内に入ることを目標に頑張っていました。あまり勉強は好きではありませんが、テスト勉強は計画的にコツコツやるタイプでした。

 

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことは何ですか。

一番嬉しかったことは4年生の学年成績で1位をとれたことです。中学校までは2位が最高だったので本当に嬉しかったです。高専生活での小さな嬉しいポイントはレポートが一発で通った時です。2年生の時にたくさんのレポートをこなしてコツを掴みました。レポートもコツコツ計画を立ててやるタイプなので、時間をかけた分、一発で通った時は「よっしゃ!!」ってなります(笑)。
一番楽しかったことは、4年生の時に行った沖縄への校外研修です。IT系企業を2社見学したり、自由時間に観光したりしました。首里城が火事の影響で観光できなかったことは残念でしたが、とても楽しい思い出になりました。
 

産技高専での生活で一番つらかったこと、悔しかったことは何ですか。

一番つらかったことは3年生前期のテスト週間です。電子情報工学コースの3年生前期はテスト科目が全ての学年・コースの中で最も多いので、テスト勉強が本当に辛くて・・・。最後の科目のテストが終わった瞬間、開放感で思わず友達とハイタッチしてしまいました(笑)。
 

2年次のコース選択は難しかったですか。電子情報工学コースに決めた理由は何ですか。

入学後すぐはそれぞれのコースの違いがよく分かっていませんでした。先輩からどのコースもプログラミングの勉強をすると聞いていたので、プログラミングを勉強したかった私はどのコースに行けばいいのかよく分かりませんでした。実際にコース選択をする時に学内のコース説明会があり、電子情報工学コースでは、より専門的にプログラミング学べることが分かり、選択することに決めました。

令和2年度学生インタビュー 山形さん
 

電子情報工学コースにはどのような特徴があると思いますか。

産技高専ではどのコースも様々な数学を勉強しますが、特に電子情報工学コースでは、色んな分野の数学を学びます。電子系の数学以外にも4年生以降は離散数学などの情報系の数学も学びます。また、コンピュータ外部のハードウェアのことは機械系のコースでも学ぶことが出来ますが、ソフトウェアの部分まで学べることがこのコースの特徴ですね。数学やコンピュータが好きな方にはおすすめのコースですが、苦手な方には少しハードかもしれません…。

 

数学はもともと得意でしたか。

正直、数学は好きではないですが、完璧に分かるまで自主学習を頑張っています。分からないところは必ず友達や先生に質問して早い段階で解消するよう心掛けています。

 

電子情報工学コースに所属して良かったこと、悪かったことについて教えてください。

良かったことは、電気系の科目も学ぶので電気系の回路とコンピュータ内部のことについて関連性をもって学べることです。より理解が深まり、とても面白かったです。悪かったことは、卒業研究※2では今まで学んできたC言語を使わないので、Pythonやjava言語についてもう少し詳しく学びたかったなと思いました。

※2…本科5年生の時に各教員の下で個別の研究テーマに取り組みます。卒業研究を通して、研究手法の習得を目指します。
 

面白い授業やおすすめの授業はありますか。

面白い授業は、「プログラミング基礎」、「情報処理」、その応用科目の「アルゴリズムとデータ構造」です。3科目とも難しいですが、専門的にプログラミングを勉強したかった私にとってはとても面白い科目でした。「コンピュータハードウェア」ではメモリ構造や倫理回路といったパソコンの中に入っている電気回路のことやセンサー付き信号機の仕組みなど、コンピュータのソフトとハードのつなぎ目の部分を学ぶことができます。

 

先生の指導は丁寧ですか。

とても丁寧に指導してくださりますが、評価については厳しい先生もいらっしゃるので、きちんと自習しておくことも大切ですね。難しい授業や厳しい課題は先輩や同級生と協力しながら取り組んでいます。

 

研究内容はどういったものですか。

ツイートからデマツイートを判定するような信頼性判断支援ツールの開発をしています。
例えば、コロナウイルスでトイレットペーパーが品薄になるといったデマを見つけ出すツールです。現在は数万件のツイートデータを使用し、デマツイートの特徴を発見したり、理論の構築をしています。専攻科へ進学後は実用化に向け、検証を行っていく予定です。
 

専攻科への進学を進路として選んだ理由は何ですか。

慣れた環境で今後も学び続けたいと思ったからです。専攻科進学後も本科の研究を継続できるので、時間をかけてじっくり研究を続けられることは専攻科進学の魅力だと思います。新しい環境で新しい研究に取り組むよりは落ち着いて研究に集中できると考えています。
 

専攻科でやりたいことはありますか。

さらにコンピュータやプログラミングに関する知識を身に付け、現在の卒業研究の内容をより確実なものに磨き上げていきたいです。
 

産技高専生活で思い入れのあるグッズや場所はありますか。

令和2年度学生インタビュー 山形さん 思い入れのあるPC
 

本科の5年間を共に戦ったノートPCです。厳しい課題もこのパソコンで乗り越えてきました。ゲームが好きなので、プライベートではゲーミングPCとしても使用していました。現在は、ゲーム用のデスクトップPCを使用しているのでプライベートではあまり使用していませんが、高専生活の思い出が詰まった大切なものです。


 

後輩や高専を志望する学生へのメッセージをお願いします。

基本的にどのコースでも中心となるのは数学の授業です。油断すると大変な思いをするので計画的に頑張りましょう!また、2年生でコース選択がありますが、まだ行きたいコースややりたい分野が定まらない人は友達や先輩、先生にたくさん相談してミスマッチのないように選択してほしいです。1年生の成績上位者から順に希望するコースに割り振られて進むコースが決まるので、希望のコースに進めるように入学後からしっかり勉強しておきましょう。希望のコースで学ぶことが出来れば、この先の高専生活はきっと楽しいはずです!

令和2年度学生インタビュー 山形さん
 

あなたにとって産技高専とは…。

「やりたいことを見つけるための場所」

入学後、すぐにはやりたいことが見つからないかもしれませんが、産技高専で勉強していくうちに好きな分野ややりたいことがきっと見つかります。専門的な授業や実習を通して見つけた自分の「好き」をとことん突き詰めてみてください!!
 

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