令和2年度学生インタビュー 梅園さん

あなたにとって産技高専とは?面白い場所 面白い人、授業、研究など面白いことがたくさんあり、非常に充実した日々を送ることができます。

専攻科2年 創造工学専攻 電気電子工学コース
荒川キャンパス
マルチメディア研究同好会
梅園さん

 

専攻科を知ったきっかけは何ですか。

中学生の頃、学校説明会に参加した際に本科卒業後の進路として専攻科があることを知りました。
 

産技高専を知ったきっかけは何ですか。

中学生の時にプログラミングなどを専門的に学べる学校へ行きたいと思い、進学先を探していた時に産技高専を知りました。産技高専に限らず、この時までは高専というもの自体を知りませんでした。
 

専攻科へ進学することを決めた理由は何ですか。

環境を変えずに本科での研究を継続でき、本科で学んだことを復習しつつ、より高度な専門知識を身に付けられることがとても魅力的だったからです。
 

他大学への進学や就職は検討しませんでしたか。

本科卒業後もまだ学びたいことがたくさんがあり、研究を続けたかったので、進学を希望していました。他大学への進学も検討しましたが、自分の能力や研究環境を考えた時に専攻科へ進学することが自分にとってベストだと思い、専攻科進学を選びました。
 

他大学進学より専攻科進学を選んでよかったと感じたことはありますか。

あくまでイメージですが、大学での授業は一方的に講義を受講するスタイルだと思います。大学院に進学すれば教員との距離も近く、手厚く指導を受けられるかもしれませんが、専攻科には大学院のような環境が整っており、大学では学部3年生に該当する年齢の若いうちからマンツーマンに近い研究指導を受けられます。慣れた校舎で手厚い指導を受けられることは本当によかったと感じています。
 

どんな目標をもって専攻科へ入学しましたか。

研究活動を通して大学院への進学または就職できる能力を身に付けたいと考えていました。
 

専攻科に入学して、思っていた専攻科像とギャップはありましたか。

専攻科生は比較的時間的にも余裕があるように見えましたが、想像していた以上に忙しかったです。専攻科1年生の時は専攻科修了に必要な単位数をほとんど取得する必要があるので課題も多く、並行して授業後に研究を進めたり、グループ実習があったりと常に忙しい毎日でした。専攻科2年生に進級してからは、授業数が減るので課題の量は減りましたが、自分の研究と並行して進路決めや学位取得があり、1年生の頃とは違う忙しさがあります。

令和2年度学生インタビュー 梅園さん
 

女性で専攻科へ進学することに不安はありませんでしたか。

女性だからと不安になることはありませんでしたが、より専門性の高い専攻科でやっていけるか不安になることはありました。
 

実際に進学してみて不安は解消されましたか。

専攻科の授業では、本科の復習もしてくれますし、先生もとても丁寧に指導してくださり、あまり不安に感じることはありませんでした。インターンシップや研究活動をとおして自分でも少しずつ成長できていると感じています。
 

本科と専攻科の違いを教えてください。

本科に比べるとより専門的な知識やアイデアが要求され、自主性が求められるように感じます。学位取得などより高い能力が求められ、本科に比べると評価も厳しいですが、その分、実力を伸ばすことができ、修了後の進路の幅も広がります。
 

専攻科での生活を振り返って一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください。

学会で自分の研究を発表し、賞をいただけたことです。学会の発表のために時間をかけて準備してきたので賞をもらえた時は本当に嬉しかったです。

▶梅園さんの受賞に関する記事はこちら
 「映像情報メディア学会 学生研究発表会において本校専攻科生が研究奨励賞を受賞しました」
 

専攻科での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください。

専攻科の課題は、一つ一つが難しく時間がかかるので辛かったです。一度授業を受けただけでは消化しきれないので、同じ授業を履修している友人と教え合ったり、議論しあったりしながら取り組んでいました。本科の課題に比べるとじっくり時間をかけて考える課題が多いですね。
 

電気電子工学コースに決めた理由を教えてください。また、電気電子工学コースにはどんな特徴がありますか。

本科で情報通信工学コースに所属していたので、関連する専攻科コースの電気電子工学コースに決めました。電気電子工学コースでは、電気電子、電磁気、通信系の他にも画像処理や数値解析など情報系についても専門的に学べることが特徴だと思います。
 

電気電子工学コースに所属して良かったこと、悪かったことを教えてください。

本科で学んできた知識や研究をより専門的に深めることができたので良かったです。悪かったというほどではないですが、必要単位数に対して、選択できる科目が多くはないので落とせる授業がないプレッシャーはありました。
 

面白い授業やおすすめの授業を教えてください。

専攻科でのおすすめの授業は、必修科目の「インターンシップ」です。私は大学の研究室でのインターンシップに参加しました。研究室の先生や先輩方にたくさんのテクニックやノウハウを教えていただき、非常に参考になりました。産技高専以上に多種多様な人たちがいたので、交流する中で新しい発見がたくさんあり、人間的にも成長できたと思います。
本科(情報通信工学コース)でのおすすめの授業は、「創造実習」です。チームを組んでものづくりをする授業なのですが、私のチームでは、持っている本や漫画を管理できるアプリを開発しました。
 

先生の指導は丁寧だと思いますか。

専攻科で同じコースに所属していても出身の本科コースが違っていると習っている範囲が異なることがあるので、抜かりなく網羅できるよう本科の範囲も確認しながら、丁寧に指導いただけるので、とても理解しやすいです。
 

どんな研究をしていますか。また、その研究をしている理由はなんですか。

カメラと画像処理や深層学習を利用した手のリアルタイム三次元計測のシステムについて研究しています。人間はペンの持ち方や文字の書き方も人それぞれで器用さも異なります。手の動きを三次元的に計測することで器用さを定量的に評価できないか関心があり、この研究を行っています。この研究により、職人技の検証が可能になり、職人の手の動きを数値化できるようになります。伝統的な職人の技術を効率的かつ正確に後世へ引き継ぐことが出来ます。

令和2年度学生インタビュー
 

就職を進路として選んだ理由は何ですか。

進学しても就職しても学び続ける必要があると考えています。専門的な学びを続けながら早く社会経験を積みたかったので就職を希望しました。
 

就職先でやりたいことはなんですか。

今まで研究していた分野の知識が活かせる放送用カメラや検査カメラを取り扱う会社に内定をいただくことができました。新たな分野の専門知識も必要になるので今後も専門知識の修得に努めていきたいです。また、設計・開発の業務に携わり、産技高専での研究で培った知識をカメラのソフトウェア開発に活かしていきたいと考えています。
 

産技高専での生活で思い入れのある場所やグッズはありますか。

令和2年度学生インタビュー 梅園さん

 

研究で手の動きを計測するために使用していたカメラです。私の研究には無くてはならないものなので思い入れがあります。


 

ちなみに一番上の写真に写りこんでいるリアルな手は・・・。

これ、すごくリアルですよね(笑)。シリコン製のハンドマネキンで、カメラで実際に自分の手の動きを計測する前に、どんな角度で撮影すれば欲しいデータが計測できるかカメラの角度などを検討する時に使用しています。
 

後輩や産技高専を志望する学生へのメッセージをお願いします。

女性だからといって不安になることはありません。性別に関係なく、続けたい研究があるのなら専攻科への進学はとても魅力的だと思います。専攻科生活は忙しいので大変だとは思いますが、専門知識の修得はもちろん人間的にも成長できます。将来の可能性も広げることができるのでぜひ、専攻科進学を検討してみてください!
 

あなたにとって産技高専とは…。

「面白い場所」

面白い人、面白い授業、面白い研究など、無限に面白いことがあり、非常に充実した日々を送ることができる場所だと思います。
 
 


▲Top