令和3年度学生インタビュー 藤田さん

あなたにとって産技高専とは? できるをおしえてくれた場所  周りからできない、厳しいと言われたことでも自分を信じてやってみてください  あなたができると思えばできます

本科5年 航空宇宙工学コース
荒川キャンパス
バスケットボール部
藤田さん
 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何でしたか。

中学2年生の時、担任の先生からのおすすめの進学先をいくつか紹介され、その中の1つが産技高専でした。
普通校とは違い、特別な学校のように感じて興味を持ちました。学校見学会に参加した際に、荒川キャンパスの科学技術展示館の航空機に圧倒されて、産技高専への入学を検討し始めました。
 

産技高専への入学を決めた理由は何ですか。

優秀な姉の大学受験を近くで見ていて本当に大変そうで、このまま普通校に進学しても、正直、大学受験が上手くいく自信がありませんでした。
産技高専は就職実績も高いので、高専に入学して就職する方が自分にとっては向いているし、将来、安泰なのではないかと考えました。
また、「宇宙兄弟」という漫画が大好きで、この漫画をきっかけに宇宙について調べていくうちに未解明なことが多く、解明のために奮闘している人たちがいることを知り、「かっこいい!自分もこんな人になりたい」と憧れました。産技高専では航空宇宙工学が学べるので、少しでも憧れに近づくことができると思い、入学を決めました。
 

入学したら何をしたいと思っていましたか。

自由な校風であることは分かっていましたが、入学してみると予想以上に自由で驚きました。
授業のスタイルも学生の自主性重視なものが多いですし、部活動の種類も多く、大学みたいだなと感じました。
中学校までは校則も厳しく、先生の指示のとおりに動く環境だったので、いきなり何でも自分で考えて動かなければならない環境になり、入学当初は戸惑っていましたね。
 

入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか。

若いうちから専門教育を受けられることや、実験実習などで実践的に技術を学べることがとても魅力的でした。また、卒業後の進路が進学・就職ともに幅広く、特に就職率がとても高いことが決め手になりました。インダストリアルデザインに興味があり、詳しく調べているうちに設計や材料、加工方法に関する知識が必要だと感じ、そのような知識を専門的に学べる産技高専に行きたいと思いました。
 

中学生の頃はどんな中学生でしたか。

中学校でもバスケットボール部に所属し、文武両道で頑張っていました。生徒会に入っていたので、部活動がない日でも学校に残って毎日忙しくしていました。学校行事での代表スピーチ等を引き受けることも多く、人前に立つことが多かったですね。
 

産技高専の校風はどんな感じですか。

とにかく自由ですね。みんな自分の好きなこと、やりたいことを存分に楽しんでいます。
ただ、勉強とのメリハリがついていないと留年してしまいます。
 

勉強のメリハリをつけるために藤田さんが工夫していることはありますか。

家だと誘惑がたくさんあるので、家にスマホをおいて図書館に行くようにしています。
勉強のスケジュールもガチガチに決め過ぎず、まずは机の前に座ってみて、気分が乗る教科から取り掛かるようにしています。
なかなか理解できない部分はずっと悩むのではなく、一度休憩してみたり、違う教科に変えてみたりと頭をリフレッシュさせてから再度取り組むようにしています。
 

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください。

第1希望の企業から内定をいただけたことです。ロケットの製造に関わる企業に就職予定です。
4年生で受講した宇宙システム工学Ⅰという科目がとても興味深く、将来は宇宙工学に携わりたいと強く思うようになり、宇宙工学分野の就職先を探している時に内定先の企業を知りました。絶対にこの企業に就職したいという思いで、だれよりも真剣に就職活動に取り組んだ自信があるので、内定をいただいた瞬間は言葉では言い表せないくらい嬉しかったです。
その時は公園でバスケットボールをしていたのですが、周りの目も気にせず、声を出して喜んでしまいました!!
 

産技高専での生活を振り返って、一番つらかったこと、悔しかったことを教えてください。

高専生活最後のバスケットボールの関東信越地区大会で長岡高専に負けてしまい、引退した時です。
本科1年生の頃から全国大会を目指して練習に励んでいたのですが、毎年、長岡高専に負けてしまい、今年は全国まであと一勝というところで敗退してしまったので、本当に悔しかったです。コロナ禍で部活動の制限があり、満足に練習ができなかったので余計に悔しいですね。
社会人になってもバスケットボールを続けて、この悔しさを晴らしたいと思います!

本科5年生 航空宇宙工学コース 藤田さん
 

2年次のコース選択は難しかったですか。
また、航空宇宙工学コースを選んだ理由を教えてください。

入学前から航空宇宙工学コースと決めていたし、入学後は、航空宇宙工学コースの中野 正勝 教授の研究室で学ぶことを目標にしていたので、迷いはありませんでした。
 

航空宇宙工学コースにはどのような特徴があると思いますか。

荒川キャンパスの前身が航空高専だったこともあり、航空関係の実験設備が充実しています。
コースの先生方のバックグラウンドも様々で、先生方の人脈の広さも航空宇宙工学コースの良さだと思います。航空高専時代からお付き合いがある企業も多いので、就職面でも安心できました。
あとは、レポート指導が厳しい先生が多い印象ですね。その分、成長できますが、正直、とてもつらかったです。
 

航空宇宙工学コースに所属して良かったこと、悪かったことはありますか。

良かったことはクラスメイトに恵まれたことです。私の代では、1年生のクラスメイトがコース選択後も一緒のクラスになることが多かったので、仲も良く、学内で一番仲の良いクラスだったのではないかと思います。
悪かったことはあまりないですが、私の代の航空宇宙工学コースのみんなは勉強熱心だったので、就職にも影響する成績順位争いがきつかったです。
 

面白い授業やおすすめの授業などを教えてください。

就職希望の学生は、4年次の一般選択科目でキャリアデザインをとることをおすすめします。
自己PRの方法等、就職活動で役立つことを授業として教えてくれます。真面目に取り組めば、就職活動で他の学生の一歩先を歩くことができます。
 

研究内容はどのようなものですか。

イオンエンジンという主に人工衛星などの宇宙機で用いられる電気推進エンジンがあるのですが、このイオンエンジンの推力を測定するための装置を作っています。
 

就職を進路として選んだ理由は何ですか。

私は専門科目がとても難しく感じたのですが、スラスラ説いているクラスメイトを見て、こんな人たちが進学して研究者になるのかなあ、と思ったことがきっかけで自分は就職しようと決めました。
また、大学へ進学した友人に「なんでその勉強してるの?」って質問したら「分からないけど、とりあえず勉強してる」という回答が返ってきました。目標や目的もないのに学費を払うのはもったいないし、自分はここで働きたいという明確な目標がありました。
早く社会に出て、社会経験を積みながら現場の生の技術を学びたいと思ったことが大きな理由です。
 

就職先でやりたいことは何ですか。

宇宙関係の事業部に内定をいただけたので、ロケットの開発やロケットエンジンの燃焼実験に携わりたいと考えています。

 

後輩や高専を志望する生徒へメッセージをお願いします。

本科5年生 航空宇宙工学コース 藤田さん


 

人間本気になれば意外と何でもできるので、始めからできないと決めつけないで一度挑戦し、努力してみてください。応援しています!









 

あなたにとって産技高専とは…。

「できる」を教えてくれた場所

周りからできない、厳しいと言われたことでも自分を信じてやってみてください。
あなたが「できる」と思えばできます!


 


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