令和4年度学生インタビュー 山西さん

あなたにとって産技高専とは?自分らしくいられる場所

本科1年
品川キャンパス
高専ロボコン研究部・代議委員
山西さん
 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何ですか。

品川キャンパスが自宅から近く、産技高専前のバス停の名前で小さい頃から馴染みがあり学校名だけは知っていました。「都立産業技術高専品川キャンパス」というバス停なので長い名前だな~と思っていた記憶があります(笑)。その後、小学生の時に産技高専の先生が私の小学校で理科の授業をしてくれたことがあり、産技高専が5年制の理系の学校ということを知りました。

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか。

自宅から近いということが一番の理由ではありますが、中学生の時も産技高専の先生が私の中学校で授業してくださる機会があり、その授業が楽しかったことや、体験入学に参加した際に3Dプリンターで自分の名前を作った体験でものづくりの楽しさを身をもって感じたことが決定打となりました。産技高専が身近にあって入学前から産技高専の先生方と関われたことはとてもラッキーだったと思います。

入学したら何をしたいと思っていましたか。

勉強も部活動も遊びも余すことなく楽しんで、5年間の高専生活を存分に満喫したいと思っていました。特に技術系の部活動が気になっていたので見学に行こうと決めていました。現在は実際に高専ロボコン研究部に入部し、忙しいですが、毎日楽しく充実した日々を送れています。

入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか。

あまり大きなギャップありませんでした。入学前は本科1年生からレポートや課題に追われるのかと想像していましたが、予想以上に大変だとは感じませんでした。徐々に難しくなっていくので毎日コツコツ勉強を続ければ楽しい高専生活を送れるのかなと思っています。また、あまり他学年との交流はないのかなと思っていましたが、部活動や委員会に所属するとクラスだけでなく学年を越えた交流ができるので楽しくより充実しています。クラスメイトも個性的で楽しく刺激的な毎日です。

女性で高専に入学することに不安はありませんでしたか。

私自身、大きな不安はありませんでしたが、小学校3年生の頃から高専に行きたいと親に相談していたので、よく考えて決めるよう親に言われていました。女子ということもあって実習などで大きな機械を扱うことを心配していたようですが、危ないのは女子だけでなく男子も一緒だし、高専で学びたい気持ちはずっと変わらなかったので頑張って両親を説得しました。女子が少ないと聞いていたので友達ができるかは少し不安でした。

実際に入ってみて不安は解消されましたか。

入学後に先輩方が謎解きをしながら校内散策をするオリエンテーションを企画してくれたので、それがきっかけで同級生と話すことができ、友達もできました。授業でも危険な場面は先生がしっかり指導してくれますし、体育でも男女の体力差を配慮して進めてくれるので今のところ不安なことはありません。両親にも学校の話をよくするのですが、楽しそうな様子を見て安心してくれています。

どんな中学生でしたか。

吹奏楽部では部長、生徒会では副会長をしており、人前で話すことが多かったですが緊張しやすいのは変わらずでした。英語が苦手だったので部活動がない日には学校の英会話のプロジェクトに参加したり、やりたいことにはとことん挑戦していましたね。周りからはよく忙しそうといわれていましたが、楽しいと思いながら活動していたので辛いと思うことはありませんでした。自分が楽しいと思うことに時間を使うよう意識していました。

山西さん

在学中に挑戦したいことはありますか。

まだあまり具体的には考えられていませんが、一人でロボットを制御できるようになりたいです。高専ロボコン研究部の先輩方が大会に向けて議論しあっているのを見て、自分もこんな風になりたいな~と憧れています。先輩からやってみて!とお願いされたことに取り組んでみるのですが、なかなか上手くいかず大変なこともありますが、なぜ上手くいかないか考えることもとても楽しく、やりたいことができているという実感はあります。これからも毎日の勉強を頑張ってパワーアップしていきたいです!

校風はどんな感じですか。

全体的に自由ですが、自分のやりたいことを好きなようにできます。例えば、休み時間中に3Dプリンターで作りたいものを設計している人もいます。こんなことをしたい!と友達に相談すればたくさんのアドバイスが返ってきます。自分の好きなことを互いに認め合える環境ってすごくいいなと思います。

授業や部活動など、学生生活で印象に残っているエピソードはありますか。

中学校より授業時間が長くなると知った時は驚きました。90分間ずっと耐えられるか心配でしたが、実際に授業を受けてみると、部活動で学んだことが授業に出てきたり、逆に授業で学んだことが部活動で使えたり、発見がたくさんあるのでとても楽しくあっという間です。高専の授業スタイル自体が頭に詰め込む勉強というより、身体にしみこむ学びになっている実感があるので、これからの自分の将来にとても役立つことばかりなんだろうなと予想以上に期待できたことが印象的でした。

2年次のコース選択ではどのコースに進もうと思っていますか。
また、そのコースにしようと思った理由は何ですか。

学科の雰囲気や学んでいる内容が楽しそうなので、電気電子工学コースに進みたいと思っています。

面白い授業やおすすめの授業を教えてください。

実験実習はやはり面白いですね。総合工場で実際に金属を加工した時、初めは大きな機械を操作することに怖さもありましたが、自分の手を動かして物を作っている!と実感して感動しました。完成した時には完成品に愛着が湧いて達成感を感じることができました。4時間という長時間をかけてじっくり作業に集中できるのもとても魅力的です。

先生の指導は丁寧だと思いますか。

分からないところは理解するまで「ヒント」をくれます。あくまで「答え」は自分で考えるという指導方針の先生が多いので、「答え」を導くための「ヒント」や「過程」を教えてくれます。しっかり自分で考えて解決することができるので、知識としての定着度が高いと思っています。高専卒の先生方もいらっしゃるので勉強面以外の学校生活のことについても、先生の学生時代の経験をもとに相談に乗ってくださいます。

研究はどんな内容に取り組みたいですか。

まだ分からないことも多いので詳しくは決まっていませんが、今ある技術と新しい技術を用いた社会に役立てる研究がしたいです。

卒業後は就職と進学、どちらに進みたいと考えていますか。

進学を希望しています。これから何の研究をするかで進学先は変わると思いますが、現時点では同じ校舎で安心して学べる専攻科に進みたいと思っています。

将来やりたいことはありますか。

まだ知らないことだらけなので、具体的にどんな技術者になりたいかは決まっていませんが、自分が楽しいと思う研究を究め、その研究によって誰かが幸せになるような、社会に貢献できる技術者になりたいと思っています。そのためには選択肢を広げられるよう、今できることを一生懸命頑張りたいです!

高専生活で思い入れのあるグッズはありますか。

山田10号と山西さん

「山田10号」と名付けているPICマイコンです。自分はつくったものには「山田〇〇号」と名付けているのですが、こちらは部活動で使っているPICマイコンです。PICマイコンはロボットを制御するときに必要な機構で、まだ授業では習っていない知識を使いながら試行錯誤して製作しました。大変な思いをしながらやっと完成しました。一番最初にできた大切な相棒です。これからは新しく使うマイコンの開発も頑張りたいです。

後輩や高専を志望する方へメッセージをお願いします。

明確にやりたいこと、好きなことがあるなら産技高専の仲間たちは支えてくれます。まだ何がしたいか分からなくても、知りたいと思う探求心があるのならどんどん成長していけるはずです。高専を志望する女子生徒のみなさん、好きなことをやる上で性別なんで誤差です!自分のやりたいことがあるのなら周りは全力でサポートしてくれるはずなので心配せず、飛び込んできてください!やりたいことを探したり、極めたいという方は高専生活を楽しめるはずです。一緒に楽しみましょう!!

山西さん

あなたにとって産技高専とは?

「自分らしくいられる場所」

周りの目を気にせず、好きなことに熱中できます。むしろ周りに相談すれば協力してくれるんだから、すぐにやってみなきゃもったいない!!そう思える場所です。
 


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