令和4年度学生インタビュー 三上さん

あなたにとって産技高専とは?進むべき道を示してくれる場所

本科5年 電気電子工学コース
品川キャンパス
弓道部・鉄道研究会・生協委員
三上さん
 

入学前に産技高専を知ったきっかけは何ですか。

鉄道研究会がある学校に進学したいと親に相談したところ、産技高専を勧められたことがきっかけで知り、その時に「高専」という学校があることも知りました。将来、ものづくりに関わる仕事に就きたいとも考えていたので産技高専は私にぴったりな学校だと思いました。中学2年生の時に産技祭に遊びにいった時、先輩方の技術の高さに驚いた記憶があります。

なぜものづくりに関わる仕事に就きたいと思ったのですか。

小さい頃からからレゴブロックでロボットをつくったり、ロボット教室に通ったり、中学生の頃には、廃車になった自転車を分解してアート作品にしたり、可変するロボットを作ったり、なにか作ることがずっと好きだったので将来もものづくりに携わりたいと考えるようになりました。

産技高専に入学することを決めた理由は何ですか。

鉄道研究会があったということももちろんですが、ものづくりに関わる業種への就職率がとても高いことや、工学的な専門分野を実践的に学べることが決め手となりました。

入学したら何をしたいと思っていましたか。

高専には好きなものが似ている、価値観の近い人が多く集まると聞いていたので、積極的に友人をつくりたいと思っていました。また、他の公立校ではあまり見られない鉄道研究部にも所属したいと考えていました。

入学前に描いていた産技高専像とギャップはありましたか。

学校説明会や産技祭に参加して自由な校風であることを知っていましたが、実際に入学してみて、本当にその通りだなと感じました。全体的にあまりギャップはありませんでしたが、実習のレポートの大変さは予想以上でしたね、、、、。

校風はどんな感じですか。

自由な校風なので校則に縛られることがほとんどありません。挑戦する意思さえあれば、自分がやりたいことにはどんどん挑戦できます!申請すれば自由に基板加工機や3Dプリンター等を使えますし、「未来工房プロジェクト」という学校がお金を出して学生のやりたいことを支援してくれる制度もあったりするので、学生のやる気を全力サポートしてくれる環境は整っていると思います。ただ、モラルに反することには非常に厳しいので、度が過ぎれば厳しいペナルティを受けることもあります。基本的には自由ですが、しっかり自分で考えて行動することが求められるので内面的にとても成長できる校風だと感じています。

産技高専での生活を振り返って、一番嬉しかったこと、楽しかったことを教えてください。

自分で設計した回路やプログラムが上手く動作した時です。設計の時点では上手く動作するかは分からないので、想定どおりに動いた時の達成感は言葉では言い表せないものがあります。特に4年次のソフトウェア設計という科目ではグループでC言語を用いてポーカーゲームを制作したのですが、設計書56ページにも及ぶ複雑な処理が正常に動作した瞬間には、班員全員で狂喜しました!!

三上さん

産技高専での生活を振り返って、一番辛かったこと、悔しかったことを教えてください。

実験実習のレポートが一番つらかったですね。手を抜くことが苦手でより完成度が高いものを目指してしまうので、期限ぎりぎりまで完成せず苦労したことがたくさんありました。

2年次のコース選択は難しかったですか。
また、電気電子工学コースに決めた理由は何ですか。

かなり迷いましたが、1年次に機械系と電気系の実習を行い、電気系の方が自分の性格に合っていると感じたので電気電子工学コースを選択しました。機械系の実習は金属を加工するので一度失敗してしまうと修正できないことが多いですが、電気系の実習は修正できることが多く、何度も修正作業を重ねて完成度を高めることが得意な私には電気系の方が向いていると考えました。また、電気電子工学コースに仲の良かった先輩が多く、おすすめされたのも決めての一つでした。

電気電子工学コースにはどのような特徴があると思いますか。

電波、プログラム、制御といった弱電から放電、発電、モーターといった強電まで幅広く網羅しているので自分にあった分野を見つけられると思います。また、第三種電気主任技術者試験や第二種電気工事士等の資格取得のサポートが手厚く、実技試験に向けた補講も行っています。

電気電子工学コースに所属して良かったこと、悪かったことを教えてください。

良かったことは学業面からキャリア面まで教員や先輩からのサポートが手厚いことです。コース独自のHPがあり、そこで先輩方の進路に関する様々な情報を見ることが出来たので長期休暇中にもチェックできてとても便利で役立ちました。また、悪かったことは他コースに比べると少し忙しいように感じました。特に3年生の時は朝から夕方まで授業がみっちりで課題もあったので、1つ追いつけなくなると取り返すのが本当に大変でした、、、。

面白い授業やおすすめの授業を教えてください。

実験実習です。座学で学んだ知識を実際に手を動かして実践できるので難しい専門科目も身近に感じられるようになります。学んだ知識が社会ではどのように活かされるのかイメージできるようになり、この世界にちゃんと存在する原理なんだ!と実感できるのが新鮮でしたね。3年次のデジタル回路Ⅲの授業ではCPU設計を行うのですが、自分で設計したCPUを作成までするので大変ではありますが、とても楽しかったです。達成感とものづくりの楽しさを体感することができます。

先生の指導は丁寧だと思いますか。

先生の数だけ授業スタイルも様々なので、正直相性はあるとは思いますが、どの先生も丁寧なのは変わりないので、分からないところを質問すれば徹底的に教えてくださいます。分からないことは放置せず、積極的に助言を求めることはとても大切ですね。

どのような研究に取り組んでいますか。

雷のような放電を起こすために電圧を約70倍にする回路の設計を行っています。これが実用化されれば、その大エネルギーを利用し、排気中の有害物質のイオン化・分解をより簡単に行えるようになります。

進学を進路として選んだ理由は何ですか。

ずっと目指してきた会社が高専生を採用していないので、その会社で希望の職務に就けるようパワーエレクトロニクスについてより深く、多くのことを学んでいきたいと考えたからです。自分の中でもまだまだ研究し足りない感覚があるので満足するまで思う存分、研究に取り組みたいと思っています。

進学先でやりたいことは何ですか。

自分の専門分野に関連する科目を履修するのはもちろんですが、高専ではあまり学んでこなかった第二言語など文系の一般教養科目も履修してみたいと考えています。また、研究ではパワーエレクトロニクスに関する研究をしっかりと続けていきたいです。

産技高専生活で思い入れのあるグッズはありますか。

1年生の頃から共に戦ってきたPCです。辛いレポートも一緒に頑張ってきた相棒です!!

思い入れのあるPC

後輩や高専を志望する方へのメッセージをお願いします。

高専では、たくさんの新しいことに挑戦するチャンスに巡り合えます。チャンスを逃す前にまずはとりあえずやってみることで自分を飛躍的に成長させることができます。
ぜひいろんなことにどんどん挑戦してみてください!!

あなたにとって産技高専とは?

 「進むべき道を示してくれる場所」

高専の5年間で、自分が知らなかったたくさんの専門分野に巡り合いました。こうした様々な専門分野を体験することで、自分の得意なこと、不得意なことが分かってきます。そして最終的には、自分の進むべき道を見つけられたと思います。

 


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