「鳥人間」でビッグフライトを決めたパイロットにインタビュー



今夏、「鳥人間コンテスト2023」の滑空機部門で285.90mのフライトを決め5位に入った本校の人力飛行機研究部。
そのパイロット、医療福祉工学コース4年生の鈴木悠太さんにインタビューをしてみました。

飛び立った瞬間はどんな気分でしたか?

実は、気持ちを落ち着かせてから飛び立つ余裕が持てず、頭が真っ白のまま飛び立ってしまいました。
機体が水面に触れてコックピットに水が入ってきたことに気付き、それで気がついて焦って操縦をしました。
機体を立て直すことができたのはシミュレータの練習をしていたからだと思います。何回もシミュレータで飛んでいたので、身体が自然に反応して操縦することができました。

飛んでいるときの気分ってどんな感じなのですか?

とても気持ちよかったです。
とても操縦がしやすい機体で、みんなで作った機体性能の高さを感じました。
シミュレータで練習をしていたときよりも、機体の反応も良くて操縦しやすい感じで、実際のフライト中「こんなにしっかり反応するんだ!」と感動していました。
それと、応援の大きさとかみんなが支えてくれていることを感じられたこともすごく大きな経験でした。

今回パイロットを担って重圧などあったのでしょうね。番組によるとシミュレータをつかった練習を1700本もしてたそうですね。

重圧はすごかったです。それですごい練習をしました。
活動日には毎日、最初に「シミュレータ」の練習を1時間くらいして、そのあと「乗り込み練習」という走り込みの練習を校庭で1時間くらいしていました。

すごいスポ根なおはなしで大変面白いですね。進路は進学ですか?

はい、進学したいです。

進学後、大学でも鳥人間で飛んでみたい?

また飛んでみたいとは思ったのですが、やっぱりそれは、うちの機体で飛びたいと言う気持ちかなと思います。
いまの、このチームが好きなんで、このチームの機体でもう一度飛びたかったなというのはありました。
なので、大学に行って乗るって言うのは、浮気というか、どうなのかなっていう気持ちでいます。

いやぁ、青春ですね。では最後になりますが、高専に入ったきっかけや医療福祉工学コースで学んでいる理由など教えてもらえますか。

もともと、ものづくりが好きだったので、中学3年生の時に父から高専を勧めてもらい入ろうと思いました。
もちろん航空工学コースにも興味がありましたが、いろいろなことを学び、将来は人を助けられる仕事がしたいと思って医療福祉工学コースを選びました。

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大変まじめでさわやか、そして向学心にあふれる鈴木君。医療福祉工学コースの教員として改めて鈴木君の魅力に触れ、将来の活躍を期待すると共に、卒業まで一緒に学べることを幸せに思いました。
産業技術高専には、それぞれ目標を持って取り組む魅力的な学生がたくさんいます。鈴木君の経験は、そんな学生たちがそれぞれの夢をもう一度確認する機会になるように思います。中学生の皆さんにもそれぞれの夢を持って高専を目指してもらえるとうれしいです。
医療福祉工学コース コース長
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